結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

書評

ドミノ / 恩田陸 著

書評日:2006.10.21 ドミノ 考察 ドミノ 東京駅を舞台に27人と1匹が駆け回る。それぞれの人物の行動が状況を左右し思いも寄らない展開に!?恩田陸の新しいチャレンジ! この作品はコメディです。ツッコミどころが数え切れないほどあります。あまり考えすぎな…

だれかのいとしいひと/角田光代 著

書評日:2006.8.6(日) だれかのいとしいひと 特に心に残った短編紹介 バーベキュー日和 誕生日休暇 総評 考察 だれかのいとしいひと 男女の様々な形の恋模様を描いた短編集。全8編。淡々と…淡々としている。 ファンタジーのようにワクワクしたり、ミステリー…

火車/宮部みゆき 著

書評日:2006.11.27(月) 火車 考察 火車 怪我の療養の為、休職中の刑事である本間俊介は、遠い親戚から「失踪した婚約相手を探して欲しい」と頼まれる。調べが進む事に単なる失踪ではないことがわかりはじめ…。山本周五郎賞受賞作。 携帯電話が普及していな…

漱石の孫/夏目房之介 著

書評日:2006.9.19(火) 漱石の孫 考察 漱石の孫 夏目漱石の孫、夏目房之介が、テレビ番組の企画で祖父の苦悩の出発点である、ロンドンへ旅立った時の体験を通じて、自身が考えたことを綴った書物。 買っておいて読んでなかった。房之介氏が書いたものであり…

流星ワゴン/重松清 著

書評日:2006.8.12(土) 流星ワゴン 考察 流星ワゴン 何事もうまくいかなくなって死にたくなった38歳の父親「永田カズオ」が、5年前に交通事故で亡くなってしまった父子と、オデッセイに乗って夜道を駆ける。目的地は過去の人生の岐路。新たに知る事実、繰り…

トワイライト/重松清 著

書評日:2006.9.17(日) トワイライト 考察 トワイライト 小学校の卒業記念のタイムカプセルを開けるために集まった、39歳になる同級生達。タイムカプセルを開けると、男女関係のもつれから事件に巻き込まれた当時の担任の先生からのメッセージが。同級生たち…

ボクの町/乃南アサ 著

書評日:2006.7.22(土) ボクの町 考察 ボクの町 警視庁巡査見習いの高木聖大は、単純な性格が売り?の今風の若者。警察手帳にプリクラを張って怒られたり、怒りっぽい性格で注意されたりするも、めげずに勤務する。熱い上司や優等生の友達に刺激されながら成…

レベル7 / 宮部みゆき 著

書評日:2006.8.10(木) レベル7 考察 レベル7 「明日 レベル7まで行ってみる 戻れない?」そう書き残し、少女は消えた。消えた少女「みさお」と面識のある、電話相談所のカウンセラー悦子は、少ない手がかりを元に調査に乗り出す。 時を同じくして、東京の…

北村薫さんの話。「水に眠る」「ターン」と直木賞受賞時の感想。

北村薫 「水に眠る」を読みながら ターン 祝!直木賞受賞 考察 北村薫 北村薫さんの著作を読んでいた時の記事と、直木賞を受賞されたときの感想記事を合わせてご紹介いたします。 「水に眠る」を読みながら 2005.3.28(月) 北村薫氏の「水に眠る」を書店で購…

モーパッサンの「女の一生」を読む。GRAPEVINEの「マダカレークッテナイデショー」に出てきたので…。

書評日:2005.3.31(木) 女の一生 GRAPEVINEの曲の解釈をするために… モーパッサンについて GRAPEVINEの歌詞に戻る まとめにかえて 考察 女の一生 GRAPEVINEの5thアルバム「another sky」に収録されている「マダカレークッテナイデショー」という曲を聴いて、…

空飛ぶ馬/北村薫 著

書評日:2006.9.25(月) 空飛ぶ馬 考察 空飛ぶ馬 主人公の「私」は文学と落語をこよなく愛す?大学生。ある縁から大ファンの「春桜亭円紫」と知り合う。日常に潜む謎を暖かい目で読み解く5編。著者がまだ覆面作家の時に発表した作品。デビュー作であり、根強…

人質カノン/宮部みゆき 著

書評日:2006.7.10(月) 人質カノン 収録作品の感想 八月の雪 生者の特権 おわりに 考察 人質カノン 1993年から1995年に書かれた7つの作品が集録された、宮部みゆき氏の短編集。当時の社会を背景においた個性豊かな短編が並んでいる。 宮部みゆき氏の作品を…

ささらさや/加納朋子 著

書評日:2006.5.6(土) ささらさや 突然の事故で最愛の夫を失った、ある女性と小さな子供のお話。亡き夫は妻「サヤ」や赤ん坊の「ユウ坊」に関わりのある「事件」が起こったとき、他人の体を借りてサヤの元に駆けつける。サヤとユウ坊の成長が綴られた連作ミ…

陽気なギャングが地球を回す / 伊坂幸太郎 著

書評日:2006.9.12(火) 陽気なギャングが地球を回す 考察 陽気なギャングが地球を回す 嘘を確実に見抜く「成瀬」、演説の達人「響野」、天才スリ「久遠」、正確な体内時計を持つ「雪子」の4人で形成される最強の銀行強盗グループの遭遇する事件のお話。 あ…

重力ピエロ / 伊坂幸太郎 著

書評日:2006.8.20(日) 重力ピエロ 作品のリンクについて 考察 重力ピエロ 主人公、泉水は遺伝子を扱う会社の社員。ある日、弟の春から自分の会社が放火されると連絡が入り、その通りになる。興味を持った泉水は、放火事件の調査をはじめるが…。。著者初の直…

ラッシュライフ / 伊坂幸太郎 著

書評日:2006.8.15(火) ラッシュライフ 考察 ラッシュライフ 金で買えないものはないと体現する戸田。泥棒を生業とする黒澤。再就職先が見つからない失業者、豊田。不倫成就のためにお互いの配偶者を亡きものにしようと計画する京子。神と崇められる宗教団体…

オーデュボンの祈り / 伊坂幸太郎 著

書評日:2006.7.22(土) オーデュボンの祈り 考察 オーデュボンの祈り 「陽気なギャングが地球を回す」でおなじみの、伊坂幸太郎のデビュー作。コンビニ強盗に失敗して逃走した主人公の伊藤は、気づくと見知らぬ島にいた。島の名は「荻島」。そこでは未来の見…

GRAPEVINE NAKED BOOKを読んで好きになったミュージシャンの話。

書評日:2006.4.21(金) NAKED BOOK THE BEATLES THE WHO The Zombies ルーファス・ウェインライト Led Zeppelin XTC THE DOORS おわりに 考察 NAKED BOOK 好きなバンドの好きなバンドを知りたくなるのがファン心理というもののようで、スタートがGRAPEVINEで…

ななつのこ / 加納朋子 著

書評日:2006.3.3(金) ななつのこ 表紙に惹かれて手にした本「ななつのこ」に、ぞっこん惚れ込んだ主人公「駒子」は、その本の作者へ物語にリンクした小さな謎を盛り込んだファンレターを送ったところ…。 ほのぼのとした日常ミステリー。 日常に潜む小さな小…

ねじの回転―FEBRUARY MOMENT / 恩田陸 著

書評日:2006.2.26(日) ねじの回転 考察 ねじの回転 近未来。時間遡行装置の発明により、過去に介入した国連のお話。国連は「過去の時間」に介入することによって発生した問題を解決するために、過去の修復ポイントを定め、歴史を「正しい」方向でやり直すこ…

夜のピクニック/恩田陸 著

書評日:2006.1.21(土) みんなで夜歩く。たったそれだけのことなのにね。どうして、それだけのことがこんなに特別なんだろうね。(作中より) 夜のピクニック 第2回本屋大賞受賞第26回吉川英治文学新人賞受賞 『本の雑誌』が選ぶ2004年度ベスト10 2006年映画…

思うと想う 「こころ」を読んで

書評日:2005.2.7(月) 大学2年生 こころ 考察 こころ 思うと、想うって小学校で習う漢字ですよね。で、だいたいこの二つの漢字の使い方って迷うわけじゃないですか、覚えたてだと。で、大体文章書きまくったり、読みまくったりして、同じ読み方の漢字の使い…

星の王子さま / サン・テグジュペリ 著

書評日:2005.2.8(火) 星の王子さま 考察 星の王子さま ご存じフランス文学。名文「大事なものは目に見えない。」 この話「大人のための童話」とも言われ、大人の読者から「大切なものを取り戻した。」「こんな気持ちにはもうなれないよ。」といった感想がご…

人間失格 / 太宰治 著

書評日:2005.12.22(木) 人間失格 斜陽と比べて まとめ 考察 人間失格 「はしがき」と「あとがき」そして3つの手記とで構成されている作品。太宰の中で最も読まれた作品 僕が太宰治という作者にはまったのは高3で読み始めはこの作品だった。 「人間失格」…