2011.2.22 社会人4年目
隣のカカリチョーが携帯電話を耳に当て、誰かと通話をしていた。
相手がカカリチョーの発する言葉が聞こえなかったようで、苛立った様子で何度か同じ言葉を繰り返す。
上司の携帯電話の不調
これは、カカリチョーの携帯に原因があることが分かっている。私もカカリチョーから電話があった時分、ほとんど聞こえなくて、何度も聴き直した。なお、受話は正常らしい。
そうして苛立った声でなにかを言っているのだが、よく聴きとれず、有耶無耶な状態で通話が終了したことがあった。
私はカカリチョーの携帯が壊れている旨を癪に触らないような口調で伝えると、「分かってるよ!」と苛立ちまぎれに返してきた。
苛々は伝播するものである。私はその言い方にカチンときて、「分かってるならさっさと変えてくださいよ!スマートフォンあたりに!」と返した。
カカリチョーはスマートフォンを知らなかったようで、苛立ちを含みながらも興味深げに「スマートフォン」というものがどんなものであるかを問われた。
スマートフォンについて一通り説明したのち、防水機能が付いており、風呂で楽しめる機種もある旨を告げると、
「わざわざ風呂で使わないよ!」
と返され、その会話は終了した。
どうやら携帯を変える気はないようである。まったく。
1年後…
2012.1.7
約1か月前、カカリチョーが高らかに宣言をした。「来週には携帯を変える!」と。しかし、年が明けて最初の仕事日に確認をすると、元の携帯電話のままなのであった。
カカリチョーの携帯電話は、通話音量が小さいうえ、通話時に音が聞こえにくくなったり、途中で切れてしまったり、繋がりにくくなり、すぐ留守電に転送されたりするので、甚だ迷惑していたのである。
自分の携帯電話のせいなのに、正常な通話ができないせいで機嫌が悪くなることもあるのだ。全く持って理不尽である。
宣言をした翌週になっても機種変更していないことに対して、その旨を指摘してみると「来週って今週だろ?今週はまだ終わってないだろ?」と、子供の屁理屈みたいなものをこねだし、不機嫌になったので放っておいたのだが、結局1カ月経過しても機種変更しないのである。
まったく、普段から言ってることがブレブレで、仕事ぶりに対して信に足りない人であるのに、こんな些細なことでさえ有言実行できないとは…。
ますます信に足りぬ。と、新年早々呆れかえった。
考察
こんなこともありましたね。たちの悪いところはメールで済む用事でも電話をかけまくることなんです。ただでさえそれが迷惑なのに、なんでそこに自分で解決可能な問題を放置し、迷惑を重ねて人の作業効率を下げるのか。今振り返っても本当に不思議です。
「よくそんなのでマネージャーなんてできたな…。」と呆れかえるばかりです。
ただ、もしかしたら、こういったできない人が上にいたから、プロジェクトチームのメンバーが「あの人に任せておいたらだめだ、自分がなんとかしなくては」という想いを持て、能動的に行動することができたのかなとも思ってます。あくまで結果論ですが…。