結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

オニツカタイガーTAI-CHIの悲劇。

 

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2007.12.9 社会人1年目

 

やあ、こんばんは。僕はオニツカタイガーのTAI-CHIっていうんだ。よろしくね。

 

初秋に此処にやってきた僕は他の奴より、この人と共有する時間が長い。それはこの人なりの懺悔の気持ちなのか、本当に僕を気に入ってくれているのか、分からないのだけど。

 

 

おっすおらTAI-CHI

 僕が此処にやってきてから数えるほどしか日にちが経ってない頃、僕は初めてこの人と一緒に出掛けることができたのだけど、ちょっと悲惨な事故が僕を襲ったんだ。今となっては「記念行事」だったと思ってるからいいんだけどさ。

 

その日はたくさん歩いたんだ。ずっと箱詰めの生活を送っていた僕にとって、外の空気はとても新鮮でさ、その人も僕と居られて心地よかったみたい。こういうのを仕合わせというんだろうかなんて、哲学者ぶってみたりしてた。

 

機械音と金属音がやたらと響きわたる騒がしいところに到着したんだ。そこはバッティングセンターだったと後から知ったんだけど。結構順番を待たされるみたいで、その人一緒に来た先輩と対策を練っていたね。

 

20分ぐらい待って、漸くその人の番が回ってきて僕は意気込んだんだ。その人が心持ち緊張していたのが手に取るように分かってさ。ああ、手に取るようになんてちょっとおかしいか、足に取る?足なりに?まあとにかくさ、頑張って欲しいなと思ったんだ。

 

でも、それと同時にちょっと嫌な予感がしていたんだ。

 

嫌な予感が的中

その嫌な予感は的中してしまうわけ。バッティングというものが、こんなに負荷がかかるものとは思いもしなかったからね。

 

それはバッティングマシーンが放った4球目だった。その人が球を捉えて、思いっきり踏ん張ったときにさ、僕の体が裂けちゃったんだよ。つま先のボディとソールの部分が。

 

ほら、僕はソールの部分がとっても薄いからさ、バッティング動作の負荷には耐えられなかったみたいなんだ。

 

僕を裂いちゃったその人は、5球目以降その部分を庇って散々なバッティングをしていたね。モチベーションもかなり下がってたみたいだよ。

 

足ゆえに引きずる

それ以降、その人は先輩と話してるときも、ものすごく僕のことを気にしていたんだ。先輩には僕が裂けたことで落ち込んでいることを上手く振る舞って悟られていなかったけどさ、僕はほら、手に取るように…じゃなくて、足に取るように分かっちゃってさ。

 

その日が終わっても、秋という季節もあったのか、しばらくそのことを引きずっていたみたい。そりゃあ、新しく買った靴が初めて履いた日に傷ついてしまったら落ち込むけどさ、そこまで引きずらないで欲しいよね。裂けた部分はちょっとなんだから。

 

立ち直った?

会社ではどうだったかしらないけどさ、家にいるときはいつも暗いんだもの。でも、最近はもう立ち直ったみたいだけどね、さすがに。

 

でさー。最初に戻るんだけど、はっきりして欲しいんだよね。懺悔の気持ちなのか、気に入ってるからなのか。

 

どっちかわからないなんて、結構気持ち悪いもんだよ。「どっちか教えてくれれば、その通りに役目を果たすからさ。」って言えればいいんだけどね。

 

考察

接着剤でもつけて補修すればよかったのでしょうか?履いた初日にアクシデントを起こしてしまい、本当に落ち込んだものでした。今はもう捨ててしまって手元にはないのですが、しばらくこの靴ばかり履いていました。

 

ソールが薄くて長時間歩くと足裏が痛くなる靴でしたが、短時間であればとても履き心地が良いものでした。フォルムも体育館履きっぽくてとても良かったです。だから気に入って履いてたんですよね。