2010.2.13 社会人3年目
その日私は寝坊をしました。つい、冬の魔物の魔力に屈服してしまい、微睡みを貪っていたのです。
空腹由来の体調不良
その日は遅刻できない仕事がありましたゆえ、最低限の支度をする時間しか残されていなかったので、朝食を抜いて出ざるを得なかったのです。
駅まで走りました。通常、徒歩で8分かかるところを5分台で到達しなくてはならなかったのです。これはつらかった。
駅に辿り着く少し前、ちょうど間に合いそうだとほっとしたところだったでしょうか、お腹が痛くなりました。
その日は寒かったのですが、私はスーツのジャケットのボタンをかけずに走っておりました。それゆえお腹が無防備でしたから、そのせいかと思われました。
寒さゆえなら、電車の中で暖めれば直るはず。そう楽観視していました。
電車に乗り込み、お腹の痛みを堪えていると、気分が悪くなってきました。電車の揺れが心地悪く、また、車内の匂いで吐き気を催してきました。
乗換駅までは4分なのですが、立っているのも辛くなってきたので、我慢できずにひとつ前の駅で降りました。その駅は地下4階にホームがあり、トイレは一階にあるため、トイレまでは長い道程になります。
ふらつく足取りで階段を慎重に上り、エスカレーターに凭れかかり、道半ばで嘔吐した場合の言い訳なぞを真剣に考えておりました。
本当に遠かった。粗相をせずにトイレに辿り着けた感動は、何物にも変えられません。腹痛の原因を取り除くと、まるで解毒されたように嘔吐感もなくなりました。残されたのは寒さのみ。
その後、遅れそうな旨の連絡を入れ、栄養ドリンクとカロリーメイトを購入し一息つきました。病院に行こうとも考えたのですが、それ以降は頗る快調でしたので、病院に行かずに済みました。
空腹寒さ全力疾走。
今回の一件では、さまざまなファクターが絡み合って、身体が悲鳴をあげたのでしょう。
あの日少しでも早く起きていれば…飲み物からでもカロリーを摂取しておけば…コートを羽織っていれば…
たらればは尽きませんが、今回の教訓は「身体は正直だ」ということに尽きるでしょう。
皆様もお身体をご自愛くださいませ。
考察
食生活を改善してから、このような腹痛にならなくなりました。独身時代は割と高頻度で腹痛になり、降車後ダッシュでトイレに行く羽目になったのは1度や2度ではありませんでした。
やっぱり、食事って大事なんだなと思います。体質に合わないもの食べてたんだよな、きっと。