結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

はは ちょっと詐欺にあう

2005.3.31(木) 大学2年生 春休み

 

 

本編

 

電話が鳴りました
母が受話器をとりました。
僕は傍らで猫とたわむれておりました。

 

「○○大学です」

 

母が僕の大学名を電話の相手に教えました。

なぜ?
なぜ教える必要が?

 

ま、いっか

「わかんないです」
「いまいないです」
「ないです」

 

「急にきれたんだけど」と母

 

どうしたの?
きいてみると
卒業した高校の理事から「電話で卒業生の進路を調べてるんですが」
という電話だったらしい。
明らかに、詐欺。しかも手口が古い。
そういうのに注意してくださいという手紙を何度ももらった覚えがあるのだが。
しかも卒業して3年経とうとしているのに…。


で、母は大学名を答えてしまったようです。


次に携帯の番号を聞かれたそうです。
母は、そこで疑問に思い、「わからないです」といったのです。

 

すると「お子さんにかわっていただけますか?」といわれ
怪しいので「いないです」と答えたのです。

 

ここで、相手は強い口調で
「メモでも何でもしてないんですか?」
と言ってきたようです。
母が「ないです」と答えると急に電話がきれたそうです。

 

「最初の質問で気づいてよ!」
「何言ってんの!」
僕は母を罵りました。
こうなるとまらない
くどくどくどくど と言いまわす悪い癖が。

 

まずこんな時間(5時30分)に、理事から電話あるわけないじゃん。しかも春休みだよ?
卒業生の進路状況なんて学校側が保管してるんだよ。だから聞くわけないじゃん。
それに生徒を卒業させた後のことなんか調べちゃいけないんだよ。


その後バイトに出かけました。
いや、当然反省するわけですよ。あそこまできつく言う必要なんてないって。
何様だ自分?
突然、日常に介入してくるから詐欺の被害が絶えないんじゃないか。
途中で気づいただけでもすごいじゃないか。
って。

 

とりあえず、論理的に説明して、次は気をつけてっていわないと

 

で、帰宅。
ひとまず、整理して説明した後
消費生活センターで見学してきた、詐欺の手口の多様性を紹介
最後に次にきたとき気をつければだいじょうぶだから、と
今回全部言わなかったのだから、自分も注意してればだいじょうぶ、と

 

で母。最後に一言

「でも、言って恥ずかしくない大学で良かったね」

ははははは(十分恥ずかしいですよ)

 

考察

今もこのような電話はかかってくるのでしょうか?当時は頻繁にかかってきたように思います。やはり、情報はお金になるのですね。

 

別に答えて何かまずいことがすぐに起こるわけではないのでしょうし、自分がなにもしていなくても、既にいろんなところからいろんな情報が流れているので、神経質になるようなことでもないのでしょうが、「怖さ」だけは残ります。

 

気になるのは、「騙す側」というのはどのようなモチベーションで「仕事」をしているのかということ。おそらく割り切っているのでしょうが、「騙す側」の末端の人間は葛藤を抱えているのではないか?と思うこともあり、少々気の毒になることもあります。

 

いや、騙す時点で許せない行為ではあるのですが。