結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

ぽっかぽか / 深見じゅん 著

書評日:2006.7.26(水)

 

 

ぽっかぽか

 雑誌「YOU」で連載され、TBSの昼ドラにもなった、ある家族の物語。ちち、はは、あすか、3人家族の田所家は今日も幸せ一杯です。

 

何故か、本日は少女漫画?をおとりあげ。「悪女」でもおなじみ深見じゅんの漫画でございます。かつては、昼ドラもドロドロしていなかったんですけどねぇ(笑)いつから軌道修正したんでしょうか。

 

読んだ後に幸せになれる漫画です。幸せ家族を見せつけられるのに、何一ついやみったらしさがない。

 

サラリーマン田所慶彦の妻であり一人娘あすかの母親でもある麻美はぐうたらしていて、マイペースな主婦。「しっかりもの」、とはかけはなれているけれど、楽観屋で、夫と子とコミュニケーションをとり、母親としての役目、妻としての役目を果たしています。

 

と、理想の家族物語臭がプンプンしそうな説明ですが、子供向けの童話のようにいいことだけしか書かないのではなくドロドロしたところも描かれます。

 

現代の家族が困っていること近所関係で困っていること日常に潜むドロドロしたことが田所家の周りにも引きおこります。

 

この漫画は、そんな身近な事件を深見じゅん式解釈で田所夫妻を動かして、何とか理想の形に持っていく漫画です。

 

深見じゅんの持つリズム感とバランス感が解説を書くと嫌みったらしくなる物語をいい話だったと思える物語に昇華しています。本当に、読んでみれば分かる。

 

夫婦円満、子育て良好、周りから一目置かれる麻美。

 

そのことで自慢や、大口を叩くこともせず、周囲の皮肉や妬みの声に動じず、のらりくらりとかわし、いい母親を演じるわけでもなく、徹するわけでもなく自然とこなしていく麻美に対して既婚男性読者は、こんなパートナーが欲しかった!!と思うことでしょう。

 

そして、子供に「ちち」と呼ばせたくなること間違いなし(笑)

 

麻美の紹介ばかりしましたが、夫の慶彦もかなりいい夫です。

 

二人に育てられたあすかはかなりいいこで、見ていてほんとにかわいらしい。おもわずほほえんでしまうこと間違いなしでしょう。

 

心を和やかにさせたい人は読んでみてはいかが?

 

考察

私の心の中での理想の夫婦像はこの家族だと思います。息子に「ちち・はは」と呼ばせたい願望もございますが、ここは妻の意見を尊重しようと思っています…。実は深く話し合うことなく、今は呼ばせるがままに「まま・ぱぱ」なのですが。

 

我が子はあすかちゃんよりもわんぱくになりそうだな…。