結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

ゴールド・マイク/赤川次郎 著

書評日:2006.8.6(日)

 

 

 

ゴールド・マイク

 

高校生のあすかは、オーディションで歌の才能を見いだされ、芸能プロダクションと契約し、人気アイドルの階段を駆け上がる。あすかが人気アイドルになったことにより、あすかの周りで様々な変化が起こり…。

 

名前を知らない人はいないのではないかと思うほど多くの作品を書き上げる、『大御所』赤川次郎の作品。

 

本作は、10代の女性向けファッション誌に連載されていたそうです。読みやすく、テンポのいい展開と軽さ加減がそれっぽい。何も考えずとも、物語が分かりやすく頭に入ってくる作品です。

 

実は僕の本の読み始めは赤川次郎の「吸血鬼はお年頃シリーズ」なのです。著作が多すぎるあまり、赤川次郎作品はあまり読むことはなかったのですが、父の書斎で見つけてストーリーに惹かれ読んでみました。

 

 

赤川次郎作品は起承転結がはっきりしていてわかりやすいのが特徴だと思います。「誰にでも読める作品」を書ける作家です。

 

本作品は10代女性向けに書かれたものですが、「違和感なく誰にでも読みやすく」仕上がっているのはさすがといったところでしょうか。

 

あらゆる女の子を登場人物として出し、読者が作中のどの人物かになりきったつもりで読めるところも今までも読んだ赤川次郎作品と変わりなく、誰もが読める作品です。

 

しかし、誰にでも読める作品ということで、物語がうまくいきすぎるところや、登場人物が極端なきらいがあるなど、あまりにも「そのため」に用意されたものが多すぎて少々面白みに欠けるけるところもあります。

 

物語はひどいハズレがない安定した作家なのでそれなりに楽しめると思います。ここに書かれている『芸能界』は書かれているとおりかどうかはわかりませんが…。

 

考察

内容が全然思い出せない…。ただ、『吸血鬼はお年ごろ』シリーズのことは覚えています。中学になったときに父が私に本棚を用意してくれて、そこに予め並んでいたんです。「読め」というメッセージなのか、本棚に入りきらないから並べたのかは確認していないので定かではないのですが。

 

漫画のようにシリーズモノだったことと、超能力的なモノだったので怖さもありつつ楽しめたことを覚えています。当時は漫画の方が好きだったのですが、漫画はあっという間に読み終わってしまうので、読むものが無くて手を出したんです。

 

 

調べて見るとこのシリーズ、まだ続いてるんですね。36作品目が2018年に刊行されていました。ここまで続くと、終わり方も難しいのではないかと思いつつ…。まったくゴールド・マイクに触れずに終わる考察でした。