2006.6.9(金)
日清スパ王
本日スパ王のCMを目にしたら思い出してしまった話があります。
スパ王事件
このお話は僕が小学校の高学年の頃の出来事です。
その日は親が妹を連れてどこかに旅行に行き、夜遅くに帰ってくるということで、僕と4歳年下の弟は家で留守番をしていました。夜遅くに帰ってくるということは、晩ご飯は自分たちで作らなければならないということです。
とはいえ、当時は小学生。自分で作れる腕前も持ち合わせてなかったので(親的には包丁や火を使わせたくないでしょうし)、晩ご飯は母親が前もって用意してくれた、当時発売したての「スパ王」ということになりました。
父譲りの新しいもの好きである僕は、朝から「スパ王が食べられる!!スパ王が食べられる!!」と、頭の中で復唱するほどに楽しみで仕方ありませんでした。弟も同じ気持ちだったに違いありません。
夕食準備
夕食を食べる時間になり、弟と僕は食事の準備に取りかかります。スパ王はミートソース味と醤油バター味が用意されており、弟とのじゃんけんの結果、僕が醤油バター味で弟がミートソース味を食べることになりました。
さて、スパ王は日清の生麺タイプシリーズの商品でしたので、従来のカップラーメンとは少し違った作り方になっているんですよね。このことが悲劇の発端でした。
はやる気持ちを抑えつつ、僕らは説明を読みながら一つ一つ作り方の手順をおっていきました。
僕はお湯を入れるところまでやり終えたのですが、弟の方を見ると、ソースの袋すら切っていない状態でしたので、「手こずっているんだな」と思った僕は、手伝ってあげることにしました。
さて、「手伝ってあげるよ」と、弟に声をかけ僕が手に取ったのはミートソースの袋。その袋には「お湯で温めてください。」と書いてありました。
これはカップのお湯を注いだ後に蓋の上で温める方法が正しい温め方ですが、当時はそのような表記がなされていなかったと記憶しております。
僕がその表示を読んだ1分後に取り掛かった行動を見て、説明をきちんと読んだ弟の目に、僕は鬼のように映ったに違いありません。
お、お兄ちゃんやめてよ!
と、叫ぶ弟。
目には涙を浮かべていた記憶もあります。しかし、叫んだときには遅かった。僕は何を血迷ったのか、ミートソースをお湯の入ったカップの中にぶちまけていたのです。
泣き出す弟。
「ええっ!?こうするんじゃないの!?」と、必死で弁解をする僕。楽しみが一気に苦しみへと変わってしまいました。
その後の手順として、お湯をきるわけですが、ミートソースinのスパ王のお湯きりをしたところ、赤い色のお湯が流れていくんですね。ロスティングミートソース…。
その映像が今日CMを見た瞬間、私の脳裏にフラッシュバックしてしまいまして、記事にした次第でございます。
お湯を切った後のミートソーススパ王は見るからにマズそうでした。具体的に申し上げるなら味が薄そうでした。ほぼ麺でした。
だからって塩こしょういれることはなかったよなぁ。。
お、お兄ちゃんやめてよ!と再び叫ぶ弟。
湯切り後、とっさに塩こしょうを取り出し振りかける兄を見て、弟は泣くしかありませんでしたとさ。
あれからおよそ10年が経過した現在。弟は今まで食べた中で一番でまずかった食べ物のトップとして、このときのスパ王をあげております。確か全部食べずに残したんですよ。そりゃ残すって。。
僕のスパ王も半分あげたんですけどね。自分はそのミートソースの責任を取らずに一口も食べずにステマシタ…。
考察
弟は今でもこの時のことを覚えているのだろうか?私はこの記事から10年以上経った現在でも覚えていますけどね…。本当に申し訳なかった。今度覚えているかを聞いてみよう。思い出して怒られるかもしれないけど。
私は昔から説明書の類がよく理解できないことがあって、突拍子のないことをやっては周囲を驚かせることがありました。先日も、親がお土産で買ってきた中華まんの温め方が下手くそで、微妙なムードを作ることになってしまったのです…。
温め方の説明書に「水をふきかけて、ラップで包んで電子レンジで2分温めてください」とあったのですが、水の量はどのぐらいなのか?ふきかけるというのはどういう所作か?中華まんの下に着けてある紙は外さなくていいのか?という疑問が次々に湧いてきて混乱してしまったんです。中華まんなんて普段食べないし。
言い訳はここまでにしておきましょう…。父母妻、すいませんでした。