レビュー日:2008.5.6(火)
フリーターの金子徹平は、会社の面接のため朝の満員電車に乗り、痴漢に間違えられる。いくらやっていないと言っても信じてもらえない。そうして、徹平の痴漢事件は法廷で争うことに…。痴漢冤罪をテーマにした映画。
それでもボクはやってない
別の日に観た『フルメタルジャケット』とは違った意味で恐いな。
映画の紹介のされ方が、シュールなコメディめいていたので、そんな気分で借りてみたら…事実を盛り込んだ社会派映像作品でした。
真実を述べてもそれを否定され、罵倒されるのは精神的ダメージが相当大きなモノだろうな。
年を取って、わかってきたこと。精神的な問題は、子供の頃に思っているよりも、もっともっと大きいということ。
幼い頃に、ドラマなどで裁判系の映像を見て、「どうして大人なのにまともにああいう場所で答えられないのだろう。」と不思議に思っていたのですが、大人≠完璧人間≠完全なんですよね。
やっていないことをやっているといわれてそれを耐えることなど、日常生活に置いて必要ではないし、まして訓練する機会もない。
それによって耐えられず、心証が悪くなってやっていないことをやっているとみなされる。そう、確定したときの人間の精神状態は想像したくないものです。
コレを見た翌日にちょっとしたことがあったので、強気で行くつもりが、少しビビってしまいましたとさ(苦笑)
考察
これは電車通勤をしている私にとって身近なテーマだったこともあり、記憶に残る映画でした。当時はフレックス通勤で少し時間をずらして電車に乗ることができたので、限界ギリギリの満員電車に乗る機会は少なかったのですが、それでも「怖いな」と思って両手の場所を常に考えるようになりました。
今も少し時間を早めて通勤しており、乗車駅も大混雑駅ではないので、押さないと乗れないレベルの電車に乗る機会は少ないのですが、事故などで電車が遅れている時は混雑するので、覚悟を決めてしっかり自分を「守って」乗るようにしています。