レビュー日:2007.10.7(日)
「一緒に本屋を襲わないか?」
大学生活を始めるべく、仙台に引っ越してきた当日、椎名は隣人の河崎と名乗る怪しげな男が現れ…テンポ良く流れるストーリーの中に張り巡らされた伏線とメランコリー。それらがすべて一つに繋がったとき、神様に祈りたくなる物語。
アヒルと鴨のコインロッカー
ずっと見に行こう見に行こうと思っててなかなか行けなくて、漸く見に行けた作品。恵比寿ガーデンシネマは結構洒落てて良いねぇ。
一緒に行った人が最初乗り気じゃなかったのに突然、「明日、アヒルと鴨観に行こう!」と言いだしまして、驚きました。
最初はアヒルと鴨が活躍するディズニー映画みたいなものと思っていたらしく、ネットで調べたら全然違う話と知り、興味が湧いてきたそうです。
原作のファンの僕は「本屋を襲いに行く話なんだよね??」と言う、その人を適度に騙しつつ、劇場に足を運ぶのでした(笑)
ネタバレ、していいですかね?やめとく?
ネタバレ
原作は二つの時間軸があって、だんだん謎が明らかにされてく手法だったので、映像化してどうなるかと結構ドキドキだったのですが、問題なかったです。
テンポは程良かったし、「えー、瑛太ー!?」っていうのも途中で謎が?解けたし。原作の流れに沿っていて、それを壊さなかったので好印象でしたが、
あれじゃ琴美がただの馬鹿じゃないかー!
というシーンがあって、それのせいで、泣けませんでした。だって、あれじゃあしょうがないもんなぁ。。
原作はもっと追い込まれてた気がするんですけど、読み違えてたのかなぁ。
あと、原作で泣いてしまったところが、あまりにもあっけなく(流れ上仕方ないのですが。)表明されてしまったので、泣ける映画にはなってくれませんでした。
が、とても良い映画でした。役者も合っていたし。映画単独でも十分楽しめます。
演技のMVPは椎名役の濱田岳かな。下手するとわざとらしすぎるシュール演出の世界になりそうなところを、自然体で演技をすることができていました。
原作読んでると、文句が多くて困る(笑)
考察
琴美の件が無ければ…。と今になっても思ってしまう映画ですが、改めてみると感想は違ってくるのでしょうか?
原作は伊坂幸太郎氏。原作は読み返したくないと思えるぐらい辛い物語だったと記憶しています。これも今読み直すと変わるのだろうか?(そればっかり)