結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

インストール。上戸彩主演というだけしか記憶に残らない映画だった。

レビュー日:2007.8.26

 

高校に登校することをやめ、部屋の物をすべて処分し、何もかもリセットしようとした朝子は、ゴミ捨て場で小学生、かずよしに出会う。彼は朝子の処分したパソコンを家に持ち帰り…。綿矢りさのデビュー作を映像化。

 

 

インストール

上戸彩が好きな人ととりあえず有名女優の卑猥な言葉を聞いてみたいと思っている人が見る感じ。

 

現実でありながら、非現実感が漂うカメラワークとメルヘンチックな音楽は中身にとても合っていたと思う。

 

そこまで悪くはない映画だと思う。神木隆之介の演技はかわいらしく、なかなか好感の持てる演技をするし、上戸彩も役には当てはまっている。

 

でも、飽きが来る。

 

活動場面が少ない映画は同じようなことの繰り返しが生じるため、飽きてしまうのだ。

 

この作品はテンポをよくしたり、登場人物が想像する場面を流したりして、それを上手く回避しようとしているのだが、それも繰り返しになってしまい、結局最後は早く終わらないかな~と思いながら見てしまった。

 

1時間程度で見れる作品にしたほうが丁度良いのではないかと思った。

 

原作での伝えたいテーマがそこまで重くなくて、「こういうときもあるよね。こういうものなんじゃないかなあ。」ぐらいの冷めた年代特有のどうとでも取れるようなものなので、何を映像で伝えようとするかには苦労したと思うのだけど、その中途半端な冷めた感じがそのまま伝わるようにすればよかったのではないかな?と思う。

 

考察

DVDパッケージに「上戸彩 in インストール」とあるぐらいだから、映画を売りたいわけじゃないことが丸わかりですよね。

 

 

小説は面白かった記憶があるんですよ。あの空気感を出すのは難しいのだろうけど、女優だよりじゃなくしっかり作って欲しかったななんて、偉そうなことを言ってみたくなりますね。