レビュー日:2007.11.17(土)
新学期、学校の番長になった九條だが、そんなことはどうでもよかった。揺れるたくさんの心、不良青春活劇。
青い春
ここまで後味が悪くて、凄いと思える映画は久しぶりに見た。こころに残るドス黒さ、凄まじいな。
リボルバーの方を先に見たので、同じようなノリかなと思ったのだけど、違うんだな。シュールさは変わらないんだけど、こっちの方がシリアスで。
拘りきるほどに拘る。何もないから、そこにしがみついていたい。それに気づかないでいるから拘る。
そんな青春のやりきれなさがもう、痛いほどに伝わってきて、苦しくなった。
ストーリーのやりきれなさも酷いほどに凄まじい。まさに、青い春なんだ。ドロドロとしているようで、サラサラしているような青。
青。
高校の担任が、そんな名前だったっけ(笑)
考察
未だにラストシーンが脳内で再生できるぐらい、トラウマになってしまっている映画です。青春はキラキラしたものだけじゃないっていうことを、まざまざと突き付けられた気がする映画でした。
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私は幸いなことに暴力的なこととは無縁な高校生活を送ることができましたが、別の意味で青い春でした。とっても視野が狭く、それでいて甘さとは無縁の昏い青。いまとなってはそれはそれで楽しかったと思えますが、当時は思い通りになることが少なくて、どうしようもなさに打ちひしがれることが多かったような気がします。
そんなことで悩んでいたって仕方なかったのにね。