レビュー日:2006.6.29(木)
スクール・オブ・ロック
バンドを解雇された主人公のデューイは、友人になりすまして名門小学校の臨時教員になる。ある日、自分のクラスのクラシック音楽の授業を覗いたデューイは、生徒の持つ音楽的才能に惚れ込み、彼らとバンドを組み、バンドバトル出場を画策する。
随所にロックのうんちくがちりばめていたり、ロックの名曲達がBGMとして使われるなど、制作者のこだわりが見れる作品。
2003年
一昨年、KISS好きの友人に勧められて見ようとしたが、借りる機会がなかった作品。映画、見る気が起きなかったのもあるけど。
性格も容姿も駄目な男が、生徒とのふれあいを通じて成長していく姿はとても微笑ましかった。悪いことをしているのだけれども(^^;
ストーリー上、最後まで行かないとマズいのだが、いつ偽教師だとばれるかヒヤヒヤ。教室でバンドの練習をしているのがばれるかヒヤヒヤ。生徒の反乱が起きないかとヒヤヒヤ。
各生徒をノせてその気にさせる話術。適材適所の人材配置はお見事。純粋培養された小学生を騙すのは簡単だと言うことか?
駄目男なら思わずキレてしまいそうな場面もさらりとかわす。あそこまで気を配れるのなら人生ああなってはいないと思うのだが…。ロックをやりたい熱意がそうさせたということで解釈。
何も考えずに見るのが一番いいかもしれない。見る前は往年のバンドの名曲をカバーしていくのかな?と思ってワクワクしていたのだが。BGMとして使われるだけでちょっぴりがっかり。フーも「恋のピンチヒッター」がちょこっと出ただけだったし。
デューイのオリジナル曲のダササ(後の曲を映えさせるためにワザとダサくしたんだろう)に、ちょっぴり背中がかゆくなった。
演奏できる子をオーディションで選んだらしく、演奏でガッカリさせられることもなく楽しめました。ベースの子にもうちょっとスポットライト当ててあげればいいのに。
見ても損はしないと思います。見た後の不快感もありませんし。ストーリーが複雑じゃないだけ楽しめます。ネタを探すのも楽しいと思いますし。
考察
面白かったという思いは残っているのですが、このレビューはちょっと辛辣ですね。劇中の音楽がそこまで好きになれなかったからでしょうか?
「ロック」 にも色々ありますが、王道ロックとはこんな感じのイメージなのでしょうね。物語自体の「ロック」さという意味で。
音楽の趣味はどんどん変わっていきましたけど、スタンダードなものに対するワクワク感やなつかしさというものは特別なものなのかもしれないなと、全然関係のないことを思いました。