ライブレポート日:2007.6.4(月)
grapevine tour 2007 ママとマスター
2007年6月2日に新木場STUDIO COASTで開催された、GRAPEVINEのツアーファイナルに行ってきました。
整理番号は1300番台だったので、のんびりと入場待ちをしていたら、隣の女性がその隣の女性にバインツアーの看板をバックに写真を欲しいと頼んでいました。整理番号呼ばれるのにまだまだ時間があるし、自分も記念に写真をとって貰おうと思いましたが、恥ずかしいのでやめておきました。
STUDIO COASTの感想
新木場STUDIO COASTは横長のライブハウスでございました。前回の渋谷AX公演では2階席で十分メンバーの勇姿を楽しんだので、今回は音を優先しようと思い、真ん中よりちょい左あたり位置取りをしました。
その位置ならモッシュにも巻き込まれず、ゆっくり見られるだろうと思ったら、思いっきり巻き込まれました…。それでも、今回周りにいた人はマナーのいい人ばかりでしたので、その後はじっくりと楽しむことができました。
あとは非常に音が良かったです。ところどころマイク音量やエコーが調整できてないところがありましたが、すぐに気にならなくなりました。
渋谷AX公演の感想
セットリスト
- ランチェロ'58
- スレドニ・ヴァシュター
- シスター
- (All the young)Yellow
- 放浪フリーク
- 南行き
- GRAVEYARD
- 光について
- 涙と身体
- 君を待つ間
- Good Bye my world
- ママ
- アナザーワールド
- インダストリアル
- 豚の皿
- Juxtaposed
- FORGEMASTER
- 指先
- I must be high
- 棘に毒
- COME ON
- Scare
- FLY
- その未来
- smalltown,superhero
アンコール
- 遠くの君へ
- ナツノヒカリ
- マダカレークッテナイデショー
- HEAD
アンコール2
- Everyman,everywhere
西川さん観察記
前半は金戸さん中心に見て、中盤以降は西川さんを見ていました(前半全く見えなかったのに、いつのまにか西川ロードが開けてました)。ということでまずは西川さん観察記をつらつらと書いていきたいと思います。
西川さんのシャツは白主体の面白い柄物でした。
西川さんは自分がコーラスをやる曲だと気合いの入り方が違う気がします(曲始まったときに、あ、この曲はコーラスやるんだな?とわかるぐらい)。
MCで喋ってくれました。内容は忘れてしまいましたけど…。
Yellowのギターリフは真似できません。かちっとしてる。
南行き~GRAVEYARDの西川さんは凄まじかったです(コーラスが続いたせいもあり、気合いはいりまくってました)鳥肌モノでした。
ざっくりざっくりギターの音色が非常に目立ってました。レスポールであのような音を出すとは…!
「光について」で白い光に後ろから照らされてシルエット?になってギターを弾く姿は幻想的でした。
「ママ」のベースがフィーチャーされる時って一体何してたんでしょうね?リズムをずらしたところでおもしろいストロークするんです。(したふりなのかな?)ストロークしたあとなかなかもどさなかったり、止まってたと思うと、またストロークしたり。
アンコールで曲紹介中にマダカレー…の入りのギターをキめ、タナカ氏のMCを切っていました。(今の曲は…○○収録っていうやつ)あれには笑ってしまった。
MCについて
MCはほとんどありませんでしたが、以下に覚えているタナカMC+αを羅列していきます(一語一句覚えているわけではないので、ニュアンスモノですが)。
ツアーが終わってしまう。(いつもどおり?)
アルバム「From a Small Town」絶賛発売中でございます。
「あと数曲でツアーも終わりです。」えー!!(観客)「こっちがそういいたいわ!」
大阪から東京に来て10年慣れたこともあれば、未だに慣れないこともある。
10年たって、やっとお前らの顔を見て歌えるようになりました。
もとは渋谷公会堂現、CCレモンホール!
919、このメンバーでCCレモンホール集合なっ!
ホールは初です。
微力ながらこれからも支えてさせていただきたいと思います。(金戸さん)
ライブの感想
ここまで溜めたわけは「すごくよかった!」としか言いようがないからです。しかし、この興奮を形にしないのは勿体ないので、拙いながらも書いていこうと思います。
全体的な印象としては、前にも増してドラマティックな構成になったなと感じました。最新アルバムの曲にはドラマティックな曲が多いので、ドラマティックなライブ構成にするピースが揃ってきたと言うことでしょうか。そして新木場は音がいい!!(何度も言いたくなるぐらい)
コンセプトはいろんなものへのオマージュなのだろうけど、「遊びながらここまでやっちゃう感」が素敵でした。
感動というか、鳥肌度の一番のピークは南行き~GRAVEYARDでした。なんといってもニシカワアニキに尽きます。最強のギター&コーラス。
演奏面で安心してみてられるというのは大きいですよね。感動レベルは全体的に高かったです。まだまだあの場所で聴いていたいと思うぐらい、捨て曲無しでどの曲も体に染みいりました。
高野さんの姿はまったくと言っていいほど見えませんでしたが、音の存在感は渋谷AX公演以上にありました。カオスを極めた感じ。特異な幻想空間を作り上げて、楽曲に素晴らしい飾り付けをしていました。今のバインサウンドには必要不可欠なものだよなぁとしみじみ。
ちょこちょこみえる亀ちゃんの横顔からは、何故かキングカズを連想しました(似てるわけではないのですが…)そのお姿が見えるたびににやけてしまいました。なんかね、髪が短くなったからもろスポーツ選手な感じなんですよ。それがドラムをしなやかに叩くのがシュールな感じがしてしまって。黒シャツ(ポロシャツかも?)を着ていたから、余計スポーツマン感が出てたのかな?
亀ちゃんの手を見ているとスティックが非常にしなって見えるんですよね、それでいて力強さもある。非常にリストが柔らかくて力強いんでしょうね。
ドラマーってリズムキープが仕事だと思うのですけど、それも完璧に近くこなせて、音に色もつけられるという、さすがメロディメーカー?
演奏に脆さを感じて不安にならないバンドだよなぁと。ライブ終了後改めて感じました。
新木場は音といい、広さといいとてもいい場所だったのですが、退出時が非常に苦しかったです。ドリンクコーナー&喫煙所の配置が悪いんだろうなぁ。。
あまりに感動したので、パンフを買って帰りました。面白かったけど、意外と短かったですね。読後の感想は「やっぱりトラヴィスだったか!!」に尽きます。どういう意味かは読んでみてのお楽しみということで。
考察
この後、10周年ライブに行き、アルバムツアーとの「違い」を体験することになります。やはりツアーファイナルというのは、ツアーを長い期間やってきて成熟したものが出るのでしょうし、メンバーたちが懸けているものも違うということなのでしょうか。
私は、このライブに参加するまで1度のツアーに足を運ぶ人の気持ちが分からなかったのですが、この時になって漸く分かった気がします。「ライブは生」だと。
このツアーファイナルはDVD化されてるんですよね。それもあって、メンバーたちの気合の入り方も違ったのでしょうか?当人たちは全然気にしてないみたいなことを言っていた気がしますが、気にしていなくともいい意味で「表れるもの」があった気がしました。