レビュー日:2006.5.17(水)
We are Little Barrie
ノッティンガム発の3人組バンド「Little Barrie」のデビューアルバム。極力エフェクター使用を避け、アンプの生音で作り上げた作品。ブルースやファンクの要素も取り入れ、アルバム通して「黒め」の印象を与えてくれる。新人とは思えない曲の幅広さを持つ秀作。バインタナカ氏もオススメ!!(05年07月)
セカンドアルバム完成前にドラムのウェイン氏が脱退しどうなるバーリー!?
そんな心境です。
バンド名の通り、小柄なバーリーが見かけとは裏腹にすごいことやっちゃうよ!っていうバンドなんですが
バーリーのボーカルを飲み込んでしまうほどのウェイン氏のコーラスが売りだと思ってたので、今後どうなっていくのかが楽しみです。
本作は生音にブルース、ヒップホップ、ファンクのエッセンスを取り入れ、懐かしいようで新しい曲が収録されたアルバムです。
10分ぐらいのジャムセッション曲を一曲聴いてみたくなるような、個々の演奏の幅の広さが特徴のトライアングルバンドによる作品です。
若さに任せて作る、激しくノリノリの音楽とは違い、「ウイスキー的音楽」と言われるように、グルーヴィンなノリを持っているお洒落な音楽だと思います。
曲の感想
すべてではないですが、曲の感想です。
Free Salute
この1曲目からハマりました。(だいたい好きになるアルバムは1曲目が良いものが多いんですよね)アナログな音づかいが新鮮で、そこに切れのあるギターの音が乗っかっています。歌はエッセンス程度なのですが恰好よく、演奏を聴いていて心地のいい曲です。
Burned Out
この2曲目の気怠さはいい味を出していると思います。ここから黒めな音楽ゾーンへ突入していきます。音が飛び回ってるギターと、安定感のあるドラムの音がうまく調和しており、バーリーの声に絡むウェイン氏のコーラスが素晴らしいです。このバンドらしさがよく分かる曲ですね。
Long Hair
黒めな音楽ゾーンを越えた後に位置されるこの曲は、リトル・バーリーにしてはポップな曲です。音が地味なだけに盛り上がっていく展開の曲の割には、ほんの少し盛り上がりにかけるのですが、それをコーラスでカバーしているウェイン氏が素敵です。
総評
来日記念盤がオススメです。ライブ映像&プロモが収録されたDVDが付いてきます。
バーリーのヒョロさと、ベースのルイス氏のかっこよさと、ウェイン氏の声が支配する音世界を是非、体験してみてください。ウェイン氏が脱退してしまったので、もうこのDVDでしか見れませんから!
考察
リトル・バーリーは4枚目まで購入しましたが、結局この1枚目が一番好きです。ウェインのコーラスがいいんですよね。脱退は本当に残念でした。
バーリーはプライマルスクリームのサポートギタリストにも抜擢されていました。とても格好のいいギターを弾くギタリストだと思っています。
Free Saluteはこのバンドの格好良さが凝縮された曲で、今でも聴いていますし(というかこの曲しか聴いてない)、結婚式1.5次会でも流しました。この曲だけでも是非、聴いていただきたいな。