レビュー日:2006.9.19(火)
FAILBOX
1997年発表の奥田民生の「失敗作」と名付けられたミニアルバム、全6曲。
ライナーノーツも歌詞カードもありませんので、直感で書いていくしかありませんが、とりあえず感想を書いていこうと思います。
奥田民生を初めて見たのは、「マシマロ」ヒット時に出演していた、笑っていいとものテレフォンショッキングでした。そのときに面白いことを言っていました。
「マジメに作ってる曲は売れないのに、こういうのは売れちゃうんですよね~。着メロにしたらほんとつまらないっすよね?」(記憶は定かではないが、このようなことをいっていた。)
なんかだらけたオッサンだなぁ。が第一印象でした。
「マシマロ」をギターで弾くのが簡単そうだったので楽譜を買ったんですよ、これを見て。
その後、マシマロが収録されたアルバム「GOLDBLEND」を借りて聴くも、金字塔と言われていた割にあまりスゴくないなぁ…。と思い、他のアルバム(シングルは流れるから聴いてた)に触れずに今日まで至ります。
この間、ブログでお世話になっている人にオススメされたので、「股旅」を借りに行ったのですが、レンタルショップになかったのです。
仕方がないので他の作品を借りることにしようと、どーれーにしーようかーなー(以下略)でこの作品を選択しました。
どこかで聴いたことのあるギターとやはり民生な歌い方が印象的なカヌーからはじまり、相田みつをの「人間だもの」的な?「それはなにかとたずねたら」まで全部で6曲しかない。
しかし、「GOLDBLEND」より厚みを感じてしまいました。6曲全てがかなり濃いんです。テンポも地に足つけたテンポ(たまによろけるが)だし、嫌いな曲もない。
うむ、借りて正解だったのかも。
曲の感想
気になった曲の感想を。
野ばら
どこかで聴いたことのあるメロディだなと思ったら、ポールマッカートニーの曲調に似てるんですよね。
「FRIENDS TO GO」なんてそっくりなんだけど、この曲は、最新アルバム(2005)収録なのです。花つながりで、「花になる」も連想されます。
ロボッチ
気怠いロックンロール。オーソドックスなロックのフレーズに歌を乗せた曲。ものすごく、あってる曲。コーラスも入っちゃって、だらけてるのに作り込んであります。
「カーペットコロコロ掃除して おーっけー」のフレーズが大好きだ。
総評
歌詞カードが無くても、聴いてて歌詞が耳に残るっていいなぁ。と思ったアルバムです。何度も繰り返したくなる曲順も魅力です。
考察
結局そこまで好きになれなかった記憶があります。先日、このアルバムを引っ張り出して聴いてたのですが、途中で飽きてしまいました。嫌いではないのですが、好きでもない、そんなアルバムなのでしょうか。
有名な曲である「さすらい」とか「イージューライダー」もそんなに好きではないので、私の好みではないのだと思います。耳馴染みはいいですけどね。
偉そうなこと言ってますけど、人によって曲の好き嫌いはあるわけで、だから面白いのだろうなと思っています。みんながみんな好きな曲なんて怖いでしょう?