レビュー日:2007.8.5(日)
Zeitgeist
90年代オルタナティヴ・ロックを牽引していたバンド、スマッシング・パンプキンズ(スマパン)の再結成アルバム!オリジナルのメンバーはビリー(Vo&G)とジミー(Dr)のみだが、スマパンらしさは健在!
いつの間にか再結成していたのね。しかも二人で。これじゃあビリーのソロ作とたいして変わらないんじゃないかなぁと思って、あまり期待せずに購入してみたところ、いいんですよこれが!
スマパンらしさは健在でありつつも、今の時代に合った曲調で奏でられています。アルバム全体の長さも丁度良く、何度でもリピートしたくなります。
スマパンのアルバムって、ビリーがやりたいことやりまくりすぎている曲が多くて、バラエティに富むものの、単調な感じもして、聞き難くなってしまう作品が多かったのです。「Adore」然り「Machina」然り、収録曲も多いしアルバムが長い。
今作品ではやりたいことがしっかりと絞れているようで、聴いていて飽きが来ないんです。加えて、ビリー&ジミーのキャリアが凝縮された曲が並んでいて、唸らずにはいられない!
ダーシーもイハもいないけど、スマパンは健在です(スマパンを聴くときに誰に重きを置いていたかによるんでしょうけど)。
記念的で当たりが少ないと言われる「再結成アルバム」の認識をうまく覆してくれた一枚でした。
考察
Zeitgeist(ツァイトガイスト)は時代精神という意味だそうです。どういう意味だ?
スマパンは聴かなくなりました。アルバム通して聴いてると冗長さが辛くなってくるんですよね…。ビリーの声が耳に合わなくなってきたのかもしれない。
それでも、このアルバムに関しては「とてもいいアルバム」だという思いだけが残っています。1曲目から格好がよかったですし、アルバム全体が纏まっていて良かったですし。