2006.6.27(火) 大学4年生
各位
連絡事項と卒論の相談があるので、来週の内一度部屋に来てください。
ただし、来週は予定が詰まっています。下記の中で都合がよいときに来ること。
19日午後。21日午前。22日午前。23日午後。
フロム教授。平穏な日々は一通のメールで一転、怯える日々に変わりました。
呼び出しに応じる
呼ばれてビクビクしながら教授のもとへ行って参りました。卒論の事なんてさっぱり考えてなかったものだから、
「考えてません。」
って言おうと思ってましたら。教授は「もう本を見つけてる段階だよね?」なんておっしゃるじゃないですか。ははは…。
卒論のテーマは?
3年生の時はニートについて研究(といえるのか?)してたのですが、もともとが口からでまかせなものであるのと、教授が嫌いなテーマであるのと、情緒的なことが交錯するテーマでありまして。非常にムズカシイモノなんですよ。
労働問題ではあるのですが、心理的要素も絡まり、最終的にどのような形に持っていくのか見えないものでありまして…。
「それを卒論にするのもどうかな?」と思い、それは卒論の対象外として考えていたので、別のモノを探していたのですが、見つからず。
そうして、非武装の状態で強敵教授の前に行ったものものですから焦りますよね。そんな状態なもんですから、口からでまかせで言っちゃいますよね、そりゃあ。
卒論のテーマは「フランスの労働問題」に決定しました!
おいっ!それでいいのか!?
教授からの注意
教授からの注意としては、「文献が非常に少ないので、そこで何を考えるのか明確に持つこと。」ともすれば、本の紹介で終始してしまいますからね。
教授曰く、
考えを持たないと小学生の作文と変わらないからね。ははははは。
君の3年生の時の発表は小学生の作文だからね。ははははは。
僕「ははははは-。」
まずは文献探しからスタートです。
考察
なんというか、もう絶対に相性悪いとしか言いようがないですよね。この経験があったからこそ、社会人になってから「危機」に対するアンテナ感度が良くなったとは思っているのですが。
そしてこれから残りのモラトリアムを謳歌するはずが、常に卒論と教授の影にビクビクおびえる生活が始まったのでした。なんとももったいない。
ちなみに卒論のテーマは最終的に「日本とスウェーデンの労働についての比較考察」に落ち着いたんじゃなかったっけな…。なんでフランスなのかの論拠が弱くて。