レビュー日:2008.8.2(土)
内気な高校生、相原リョウは携帯電話を持たない。持っていたとしても、友達がいないから意味がないと思っている。ある日、公園でおもちゃの携帯を拾って以来、彼女の頭の中にだけ、着信音が聞こえてきて…。
その着信に頭の中で応えると、相手はリサイクルショップに勤める、「シンヤ」という男性に繋がった。
きみにしか聞こえない
乙一原作の映画。ほぼ、原作通り。
SF恋愛モノ。その日にそこで待ち合わせしなかったら…。な、ご都合主義な悲劇ストーリーなのですが、そこに行くまでの積み重ねの表現がよくて、ご都合主義とわかっていつつも、ウルウル来てしまう作品。
原作がいいし、それをうまく活かされているということか。あと、小出恵介がいい味出してるんだなー。
突拍子もないSF設定は、「こんなのSFじゃん」と距離を置いてしまわれがちだけど、
SF設定を活かしたストーリーと登場人物の描写にリアリティがあれば、「ある設定の世界と動かされてる駒」という認識ではなく、感情移入して「より身近に感じる世界」にできるんですよね。
この作品はある程度感情移入できる世界が構築されているのではないかと思います。
あ、それとこういう話の女性は強いなー。と思うのでした。
考察
あ、小出さんが出演されていたんですか。乙一氏の作品はご都合主義で突拍子もないのに、なんとなくよくて読んでしまう作品ばかりでしたが、その世界観がうまく表現されていた映画だったのでしょうね(全然覚えていない)。
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