2008.2.20 社会人1年目
グリーンカレーをご存じでしょうか?野菜ベースのカレーに、ココナッツミルクで味を調えたカレーです。
グリーンカレー伯爵の狂気
私、それを食する機会がございまして、それはアボガドゴイクン氏を食したお店でございました。
その日、 甘みをベースにちょっぴり辛口で美味しくいらっしゃった男らしいグリーンカレー伯爵は、若造の私目に 人生の厳しさを教えてくださったのです。
辛いものの中に、とびきり甘いものがあるように、甘いものの中にも、とびきり辛いものがあるということを。
「伯爵は野菜ベースである。」という説明が頭にあった私は、鮮やかな赤い色を放つ物体を、伯爵を掬ったスプーンの中に見つけました。
なぜか間違える
私はそれを赤いピーマンだと思って食しましたら、赤唐辛子だったのです。辛いものを辛いと思わず食べたときの辛さは、 尋常ではありませんでした。
人間、辛いものや痛いものに対してはそれなりの覚悟という防御機能が働くので、辛いや痛いにしても、幾分かそれが緩和されるようにできています。
しかし、この防御機能が働かず、ダイレクトに受けてしまうと、人間の体はパニックに陥ってしまうようです。
それも今回は、赤ピーマンという甘いものを受けるつもりであったので、無防備な口と喉全体で辛さを味わってしまいました。
パニックに陥った私はその時目の前にあったビールを飲みましたが、辛さは緩和されるどころか、水流によって辛さにやられたところが痛むばかり。
もう、どうしようもなくなってしまい、慌ててラッシーを頼みましたが、注文してから私のもとへ運ばれてくるのが遅く、長時間に渡って、私はものの例えとしてよく使われる、「地獄の苦しみ」を味わいました。
そのせいなのかはわかりませんが、私の頭の中では店内のBGMを無視し、KISSが流れておりました。
辛さでやられちまった私は、ラッシーによっても回復することができず、それまでの舌好調から一転、舌不調に陥ってしまったのでした。
調子に乗りそうなときほど慎重に物事を進めるべきであるなれ。
食事の後、完食されなかったグリーンカレー伯爵は、僕にそう教え諭してくれたのでした。
考察
友人に横浜の案内を頼まれ、楽しく遊んだ後の夕食に選んだお店がアジアンテイストのこのお店でした。グリーンカレーはおそらくこの時初めて食べたのでした。
グリーンという名前の割には強烈な味でした。この時以来、グリーンカレーには一度も手を出しておりません。辛いものがある程度大丈夫になった今でも手を出そうと思えません。それぐらい、強烈な体験でした。