2008.12.4 社会人2年目
3ヶ月ほど前から、一個下の子が私の職場に入ってきました。初めの頃はシュニンの雑務などをやらされていたのですが、1ヶ月前から私が仕事を教えています。
私はものすごく「優しく」教えているつもりなのだけど、シュニンをはじめ、職場の方からは冗談半分でスパルタと評されています…。うーむなぜだろうか。
初めての後輩
彼は態度や言葉遣いが、「仕事をする以前の問題」なので、仕事を覚えてもらうよりも、仕事をするプロセスの重要性を実感させることと、社会人としての意識を持たせることに重点を置いて教えています。
敢えて内容を10のうちの7ぐらいしか言わずに、質問してくるのを待つとか。
作業を放り投げて暫くしてから、取りかかっている作業がなんのために必要な作業なのかを質問してみるとか。
自分が客先に出向く際に、適当な作業を与えておいて、どんな形で作業内容を報告してくるかを見るとか、手を換え、品を換え、教育中。
基本的に、「言われたことしかやらない」ので、それを逆手にとって復習アドバイスをします。
客先作業で私が不在の時に任せた作業に対して、進捗具合の報告をするようにと伝えなかった時に、案の定報告されなかったことがありましたので、翌日午前中はひたすら 「ほ・う・ち」してみました(多分、聞かれたら答えればいーやぐらいに思ってるはずなので)。
午後になって、前日の作業が終わってる前提で次の作業を与えました。任せた作業は終わってるはずがない作業なので、そこで漸く彼は終わっていないことを私に告げるのですが、「え!終わってないの!?終わってると思ってたのになー。困るなー。今日の作業もう決まってたんだよ!」と、オーバーリアクション&不機嫌演技をしたのでした。
するとうろたえる彼。
暫く不機嫌顔で維持していてもいいんですが、時間が勿体無いので「って、なってたらどうする?」と、切り出し、報告することの大切さを説いたのでした。
こうすると、言わなくても必要なプラスワンができるようになってくるはずなのです(でも、暫くすると忘れてしまうのですが)。
今の時点では、10教えて0.01ぐらい覚えてくれれば、それで良いと思っていて、仕事を教える人が、教えたいと思えるような、教えてあげてもいいかと思えるような、そんな社会人に成長してくれればいいなと思っています。
そうすれば、今後どんどん伸びていくと思うし。道はまだまだ険しいのですけれども。
毎日感じるのは。
ありがとうございましたぐらいいえっつーのに!!!!!!!!
ということでしょうか。
その1年後
後輩の返事が、いまいちである。
「あ」
なのである。多分、気を抜いたときなんだろうが。矢鱈と頻出するので、気を抜くことが多すぎるとも思う。
「はい」
の言い方だって奥が深いのに、1年経って常時そこまで辿り着かないとは重症に違いない。
作業場内であったなら、「あ、じゃねーよ!!」って怒ればいいのだが、客先だとそうはいかない。「申し訳ございません。私の教育が…」
と、お詫びをする無駄な覚悟を強いられる。勿論、客先から帰った後はお説教である。一体、いつになったら巣立ってくれるのやら…。
そんな彼の下が入ってきた。こちらも少々問題児っぽいのだが、果たして…?
考察
結局その後、トラブルプロジェクトに駆り出されて一時いなくなったものの、役目を終えて戻ってきたのですが、戻ってきたあとは日々の反応がさらによろしくなくなり、「なにも考えない仕事をしたい」という言葉を残して彼は退職しました。お弁当を作る工場でひたすらおかずを盛り付ける係をやりたくなったらしいです。
そしてそのあとは飲料のプレゼン資料を作る仕事に就き、そして同業に戻ってきて現在でも働いているとのこと。
なんでそんなに彼のその後に詳しいかと言うと、今でも交流があるからです。仕事はよろしくなく、当時の態度はよろしくなかったけれど、仕事抜きで話したり遊んだりする分には「いいひと」なんですよね。
だから彼が退職したあと、食事に行ったり、誕生日パーティーを手伝ってもらったり、京都に旅行したり、伊勢に旅行したり、別の退職した後輩の事務所でドローンを飛ばしたり…と実は退職後は私の方がお世話になっているかもしれません。
新型コロナウイルス流行前に「シウマイを食べにいこう」という約束をしていたのですが、まったく行けずに2年ほど経ってしまいました。約束が果たせるのはいつのなることやら。