結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

結婚のために引っ越した時の話とその一年後の話。

2015.9.29 社会人9年目

 

先月、社会人になってから3度目の引っ越しをした。結婚して相手と一緒に暮らすことになったからである。住み慣れた三ツ沢よ、さようなら。

 

 

3度目の引っ越し

引越しが決まってすぐは住み慣れた場所を離れる切なさでいっぱいだったのだが、引っ越して2週間ほど経つとすっかり今の暮らしに慣れた。

 

「はて、かの地に私は何の愛着をもっていたのだろうか」と自分に問いかけても思い出せず、それどころかこうして記事に書こうとするまで、独身時代の暮らしをすっかり忘れてしまっていたのである。

 

なんと薄情なことか。私も歳を重ね、物忘れが増えてきた。その延長線上に思い出の忘却もあるということか。

 

202号室

なお、親に引っ越し先の住所を伝えたら「また202号室か、そんなに202号に愛着があるのか?」というような内容のことを言われた。

 

指摘されるまで忘れていたが、これまで暮らしてきた部屋はすべて202号室なのである。

 

202という数字には風水的に幸運を呼び込む数字らしく、重ねて私の名前の画数が20×2であり、私はこの部屋番号を選ぶことを運命付けられているのだ。

 

事実これまでの部屋では天命の如き数多の試練が待ち受け、私はそれを乗り越え成長してきたのだ!

 

 

いや、狙ってなどいない。すべて虚言である。実に偶々である。偶々202に辿り着くのである。ただそれだけのことなのだ。

 

1年後

引っ越して1年と1月経った。今の街には本当に満足しているし、快適な生活を送れている。
 
新しい部屋を探し始めたとき、8年住んだ街は離れ難く、別れを惜しんでその地へのアクセスを忘れることがない場所に引っ越した。それがまったく意味をなさないにも関わらずだ。
 
あの街では一人暮らしの悲喜こもごもを経験した。前後不覚で目覚めて水たまりを発見することもあった。夜中にスプレー片手に侵入者と戦うこともあった。一日中床に臥して苦汁を嘗めることもあった。訪問詐欺にも遭った。
 

町内会費詐欺に遭った時の話。

 

 
どれもこれもあの部屋でなくてはならないことはないのだとは思う。だが、あの街が1年前の私にとっては本当に特別だったのだ。
 
しかし、1年経てば偶に思い出す程度である。1年短しといえど、人は変わっていくもの。自らの心の内を見、改めて思い知る。
 
そんなことを繰り返し、変化をしていくことを愉しむ。
 

考察

一人暮らしの時にお世話になった街ですから当然名残惜しかったのですが、引っ越してからは一度も訪れておりません。だって、用がないんだもの。

 

私は外食が苦手なインドア派でしたので、当然近所に行きつけの店などもありませんでした。一番通ったのはミニスーパーの「まいばすけっと」でしたし。

 

住めば都とはよく言ったもので、引っ越した当初は余所者感を強く感じた今の街にすっかり馴染んでいます。もう、5年近く住んでるんだな。