2005.4.29(金) 大学3年生
本編
昨日、家に帰るときのことでございました。
自転車に乗っていた私は、通る橋の上に外国人(男)が立っているのを目撃しました。
「なにやってるんだろ?なんかこわいな…」
さーっと通り過ぎようとしたのですが、彼は私の方を見ています。
恐怖は高まっていきました
「スイマセン」
話しかけられました。
無視しようか?無視しようか?
しかし、通りすぎるにもスピードは足らないし
しかたなく止まりました。
「イマナンジダカワカリマスカ?」
あ、なーんだ、それだけかと思い時間を教えると今度は
「ケイタイデンワカシテクレマセンカ?」
怪しーい怪しすぎるよ~!
とりあえず落ち着いて探りを入れよう…と思い
「どこにかけるんですか?」
と聞いてみた。
「イエデス……、○○(地名)です。」
私が怪しんでるのを気づいているのか、気づいていないのかそれはわからないがとりあえず言った地名が近くなのと、こんな車通りの多い橋の上で自分に何をするわけではないと信用してみる。
恐る恐る携帯を差し出す
彼は電話番号を入力し、携帯を耳にかざす。
何回かかけ直すので
変な電話番号にかけてるんじゃないよなぁ…
とか思いつつ、沈黙の時が流れる…
彼の表情が困ったような顔になる、かからないみたいだ…
「タクシーのデンワバンゴウワカリマスカ?」
わからないと僕は答えた
すると彼の顔はまた一段と曇ってまたかけ直す、でもかからない
「ルスデンニナッテシマイマス…、ツマハデカケテルミタイデス…」
「4ジマデニイエニカエラナイトイケナインデス…。」
と顔を覆う彼。
「近くにあるお店に行けばタクシー番号、わかると思いますよ。」
そう言うことかと納得(初めにそう言ってくれたら良かったのに)したので言ってみた
「ソウカ!アリガトウ!」
はっとした顔をして彼は走り去っていった…。
最初はむっちゃ恐かった。いや、多分日本人でも恐いけど。
発信履歴を見ると、自分の住んでるあたりの電話番号だったし
彼は嘘をついているわけではなかった。
もっと話すればよかったなと後で後悔。
その日「ダーリンは外国人」を買って電車の中で読んでいて
差別云々偏見云々について色々考え込んでみたけど
やっぱり普段から、接触がないと第一印象は「恐い」になってしまうんだなぁ
と身を持って知ることになった。
考察
この時のことは朧気ながら覚えております。もう少し、しっかり対応すればよかったかな?という思いがあったからでしょうか。
私は当時、よく道を聞かれることがあったのですが(今でもたまにある)、その中にはキャッチというか、いかがわしいセールスの類もあって、私は騙しやすい風貌をしているのではないかと思っておりました。しかし、本当に困っている方もいらっしゃったので、話かけやすいのだろうという結論に落ち着きました。小柄だし。
道を聞かれて一番困った経験は、旅先で中国人に中国語で話しかけられたことです。こっちも観光客だから分からないって。