2005.2.6(日)
Here
今までいろんなアルバム聴いてきたけど、どんなアルバム聴いてきたのか忘れないように。とりあえず書き留めておくかということで、第一弾はGRAPEVINEの3rdアルバム「Here」
GRAPEVINEは国内では一番好きなバンドです。
中三の時に友達が「『光について』がいいから聴け!」とMDをかしてもらって聴いたんだけど、あまりの声のねちっこさに拒否反応示しましたね、最初。
で、適当にまあまあかなとか言ってMD返して…、声のねちっこさだけが印象に残った感じでした。その後、たまたまかけてたPV流してる番組で「光について」が流れてて、
「あ、ちょっといい曲かも。」
って思いました。PVかっこよかったし。
でも、それだけでCD借りたりする気はなかったのだけど、その後しばらくしてTSUTAYAにいったら3rdアルバムが販計9位だったんで、
「1週間レンタルになったら借りよう」と決意。
んで借りましたところ…
「なんでこんなにカッコいいのだろう」とため息。
ねちっこい声がとても心地よく曲にフィットしてる感じ。借りて良かったと、このアルバムを借りて良かったと心から思いました。
今じゃレンタルするときは一気に4枚とか借りちゃうけど、このときはお金そんなに使えないし、1枚借りてそれがあんまり良くなかったら結構ショックなわけで…。
大当たりでしたね。
以降、1曲ずつお気に入りの点?を語っていきます。
お気に入りLvは10が最大で、完全僕視点の思い入れです。
想うということ
お気に入りLv8(10が最大)
これ、イントロから音の波の中に自分がいる感じで引き込まれてしまいました。歌詞カード見ながら聞いてたら、この人すごい歌詞書くなと、とっても上手く言葉をのせるなと思いました。
「…です」って素敵。
今まできいてた歌手の曲って恥ずかしい歌詞なんだよね、微妙に。で、この歌詞を見たとき、ノートに全部写したい衝動に駆られて…(今までで10回ぐらい書きうつした)。バンドでもやる曲なので、これはふと口ずさんでしまう曲です。
reverb
お気に入りLv6
最初にこのアルバムを聴いたときに一番気に入った曲はこれでした。歌詞カード見ないとなに言ってるんだかわかんないんだけどいい、という。
声も楽曲の一部であるかのように聴かせるサビと、言いたいことをぼやかして歌うメロが素敵ですね。まよわーせてーって何を!?
ナポリを見て死ね
お気に入りLv5
好きになれなかった曲でした、最初は。アナザースカイを聴いてからこれ聴いたら
全然今までキライだったわけがわかんないくらい、カッコイイ曲だと思い直しましたが…。
ビートルズのヤー・ブルースを思い浮かべたりしてしまうのは僕だけ?歌詞はもう、わけわからん、色々連想されちゃって、人生とか、文学?とか、変態?とか。
空の向こうから
お気に入りLv5
この曲匂いが違うんですよね、他の曲と。と思ったらリーダーの曲だったんだと、このアルバムの楽譜買ってから気づきました。
他のはなんかまっすぐに突き抜けられないんだけど、この曲はちょっとやったら突き抜けることができそうな(わけわからん)世界。微妙にひねくれてない気がするんですね。
ダイヤグラム
お気に入りLv4
音楽雑誌にストリングスをつかった重厚な仕上がりってかいてありました。けど、重厚って言うか、うーんなんだろな、実験作なんかなー?
×××××ってとこは何いってんだかいまだに解読不能です。
6、Scare
お気に入りLv4
このバンドはこういう速いやつあんまり得意じゃないのかな?と思った曲でした。
音楽雑誌には「この曲インストでもいいんじゃないかと思うぐらい、各楽器がグルーヴをだしている」とかかいてたけどほんとかい!と思いましたよ。実は飛ばして聴いてた(笑)
ポートレート
お気に入りLv6
僕はこの曲を聴いてウキウキしました。情景というかイメージカラーがすんごい黄色してたんで、歩くペースにもぴったりというか、思わずスキップもできそうなぐらいの、
でもちょっと突き抜けられないところが、いいなと。
この曲のギターよく練習したなあ(笑)
コーヒー付
お気に入りLv5
「???あれ???」
通して聴いたとき、こんな曲あったっけ?と不思議な感覚を受けました。ええっ!(←さっぱりだ)っていう。不思議ですよね、こういうの。
こんなのくらったのはじめてだったんで、あれ?と。この曲聴いてファルセット練習したけど、出なくて出なくて(笑)
ふれていたいの初回限定版についてくるライブ版コーヒー付も、あれ?でした。
リトル・ガール・トリートメント
お気に入りLv6
いやー、かっこいいーとおもって聴きまくりました(ほんと表現こればっかなんですけど)。相変わらず何言ってるかわからない。
歌詞カードを見たら、この曲、微妙にやらしくないですかね?トリートメントって、おいっ。
羽根
お気に入りLv7
この曲あんまりねちっこくない!
曲調はお得意のミディアムテンポなんですけど、声が違う。歌い方もちょっとはっきり言ってます。
今思うとなんかちょっとアルバムからは浮いてるなあと思う曲。あとあと調べてみるととった時期が違うようで。でもHereへのつなぎの曲はコレしかないでしょうね。
これすごい、いい。歌ってる言葉は聞き取れるけど、言葉の意味がわからないと言う曲なんですが(何度か国語辞典をひきました)。
いいっ。
Here
お気に入りLv8
衝撃です。聴きたかった曲がやっと聴けた、見つけだせたという感じ。イントロから鳥肌立ちました。歌詞も曲も完成品ってこういうののことをいうんですかね?
今彼らが歌ったらどうなるんだろう?
弾き語りで僕はやりますが、しょぼーい。いや、もう、こんなのかっこよすぎ。聴けばわかる。
南行き
お気に入りLv7
Hereで終わるかと思いきや、とかいうレビューがよくあるんですが、ぼくもHereで終わっちゃいかんぜよと思いますね。
ひねくれたくてひねくれてる時期らしいんで、こういう曲で落とす?っていうのかおわらせるっていうのか…。でも、この曲好きです。情景が思い浮かんでくるので。
この、適当に見えて作為的な歌詞が今後花開いていったんだなあと、今しみじみ思いました。
まとめ
アルバム全体としては田中氏の声がまだ全然細いですよね。1stに比べりゃ断然上手くなってますけど。演奏も、かちっとしてるっていうか、枠を抜け出してないというか、まだ力配分をつかんでない頃らしいので。
あとリーダーのベースのねちっこさが少ないんですよね(泣)この頃にはもうジストニアの症状に冒されはじめていたらしいので。アルバムとしては聴きやすいアルバムだと思います。
考察
13年前に初めて書いた、アルバムレビューです。もう、愛しかないんだからもっといいこと書いたらいいと思うんですけどね、そういうのが恥ずかしいお年頃だから少し斜に構えて恰好付けてしまった感じがプンプンして恥ずかしい限りです。
GRAPEVINEは私が現在でもアルバムが出るごとに作品を購入している唯一の邦楽バンドです。妻が妊娠するまでは毎年1本はツアーを見に行ってました(大学3年生の時から)。
このバンドの凄いところは、新作が常に最高傑作であったところです(ポニーキャニオン時代までは。あくまで主観ですよ)。前のアルバムの方が良かったなぁ。というのがなく、常に進化をし続けるバンドという印象がありました。
このHereというアルバムは、今ではランダム再生のipodでたまに流れるぐらいで、アルバム自体に関しても、1曲1曲に対しても思い入れがそんなに無くなってしまいましたが、近年のライブで演奏されていたreverbや、scareはまったく古臭さを感じさせないクオリティでした。その時の旬の素材を調理したかのような新鮮さを感じて驚いた記憶があります。
この記事を見て、聴きなおすか?人に薦められるか?と問われれば答えはノーです。その理由はやはり最新の彼らを聞いて欲しいからなのです。