結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

「母と子」シリーズ。私の母はこんな人だった。今でもあまり変わらない。

 

「母と子」シリーズ

母と私にまつわるシリーズモノがあったので(といっても全2話ですが)、まとめて記事にしてみました。

 

パンツの悲哀 

2006.3.24(金) 大学3年生

 

なんで母親の買ってくる服ってわざわざ子の嫌がるモノばかり何でしょうねぇ?パンツも然りでございまして…。いや、買ってきてもらって文句は言えないんですけど。

 

そりゃ誰かに見せるものでもございませんよ。でもさ、「これはちょっと」って言うのもあるじゃない。

 

「安かったのよ」

 

で買ってきてくれるのはいいんですけど。「ええっ!?」って思うぐらいセンスがないやつあるじゃないですか。なんかテンション下がるわアレ。

 

服を着てしまえば自分でも見えるものではないんですけどね。そんなところでも気分が左右されてしまうという、ちっちゃいA型さんなのでした。

 

本日服を整理してて、そんなことを思うたのでした。

 

カーテンの悲哀

2006.8.27(日) 大学4年生

 

~イギリスあたりの貴族の話だと思ってお読みくださいまし~

 

「お母様。私、お部屋のカーテンを変えようと思いますの。」

 

それはお父様のお誕生祝いのご夕食を食べに行く時のことでございました。私は部屋のカーテンを、大学に入学したときから変えたかったのです。ですが、気にしなければそのまま差し支えなく日々は過ぎて行くもので、いつも後回しになっていたのでありました。

 

その日は、夕立ちのせいでカーテンが濡れてしまいまして、この機会にカーテンを変えてしまおうと思い立ったのでございます。

 

私がカーテンの件について相談差し上げますと、お母様は当然のごとくこうおっしゃいました。「あら、どうして?」と。そこから続いた会話は以下のようなものでございました。

 

「だって、私の部屋のカーテン、一度も変えていないんですもの、それに…」

「それに?」

「いいえ、なんでもございませんわ。気分転換にいいかと思いましてね。」

 

私はセンスのかけらもないこのカーテンが嫌だったのです。でも、そんな本音を言ってしまったらお母様は気分を害してしまうに違いありません。なんといってもこのカーテン、お母様のセンスで選んだものなのですから…。

 

「分かったわ。今度買いに行きましょう。遮光のカーテンがよろしいですわね。」

 

お母様はそうおっしゃると、お出かけの準備を再開されました。「お母様に言っておけば、自分の懐を痛めることなしにカーテンを買っていただけるわ。」そう思ってお母様に言ったことが、今から思い返せば間違いだったのかもしれませんね。

 

その翌日、お母様は食料品を買いに市場へお買い物にお出かけになりました。いつもの買い物よりお帰りになる時間が遅いので、嫌な予感はしていたのです。

 

帰宅するなりお母様は、嬉しそうに私の所へいらっしゃいました。まるでお花畑を歩く少女のように歩みを進め、私に袋をお渡しになったのです。

 

「トニーさん、カーテン買ってきましたの。」

 

袋の中を見ると、カーテンが一式入っておりました。それはそれは、今のカーテンとたいして変わらぬセンスのものでございました。さすがお母様、絶妙なセンスをしていらっしゃいます。

 

「お母様、カーテン買いに行かれるのなら、私も一緒に連れて行ってくださればよかったのに。」

「お買い物をしてましたらね、トニーさんが カーテンをお変えになりたいとおっしゃっていたことを思い出しましたのよ。」

「左様でございますか。」

「どうかしら?気に入っていただけましたかしら?」

「ええ、とってもお母様らしい選択だと思いますわ。」

 

私はそう申し上げると、泣きたい気持ちを必死にこらえながらカーテンの取り付けをしたのでした。

 

お母様、私がこんな性格ではなかったら、とっくにグレにグレていると思いますわ。とうの昔にお母様のことをババアなんてお呼びしてしまうところですわよ。

 

※文中、私をワタクシとお読みいただけると雰囲気が出ると思われます。

 

ドライヤーストライキ

2006.11.21(火) 大学4年生

 

昨夜、お母様が焦った声で僕の名を呼ぶので、「何事か」と思い母の元に駆けつけると、家族の髪を乾かし続けたドラちゃん(ドライヤー)が意識不明になっていたのでありました。

 

マイナスイオン切れかしら?」なんて真顔で言う母はひとまずおいておいて、色々なシチュエーションで電源を入れてみるも反応せず。完全に壊れてしまったようです。

 

走馬燈のように脳裏に流れるドライヤー購入時の映像。絶対、マイナスイオン誤魔化してるよなぁ…(マイナスイオン、オンオフスイッチがあるんです笑)なんて思いながら使っていた日々…。

 

メーカーも無名だし特売品で買ったので「3年持ってくれてありがとう。」ですね。

 

今日からは新しいドラちゃんとともに歩んでいきたいと思います。

 

考察

共感いただける方、多数だと思っております。どうして母親のセンスは「アレ」なものが多いのか。この世の七不思議のひとつだと思っています。