レビュー日:2006.6.27(火)
スパニッシュアパートメント
パリで暮らす大学生、グザヴィエ。コネ就職のためにスペイン語とスペイン経済の勉強しておく必要があり、母親と恋人をパリに置いてバルセロナに留学する。当初は母親に紹介されたアパートに住むことになっていたが、馴染めず自ら家を探すことになる。
空港で知り合った医者夫妻の家にしばらく間借りしながら、彼が見つけだしたのは、あらゆる国の学生が集まるアパートだった。こうしてグザヴィエの1年間の期間限定国際交流が始まった。
ダヴィンチ・コードが話題となっているので、出演女優、オドレイ・トトゥの作品を見ておこうと思って見た作品。
しかし、この映画、オドレイあんまり出てこないんですよね(苦笑)主人公の恋人役なのですが、パリに置いてかれちゃうでしょ。DVD表紙に主役級としてうつってるのに。でも、オドレイがほとんどでなくてもなんのその、すごく面白い作品でした。
映像がクリアなのと、ほどよい展開のスピーディーさ、ちょっぴり笑える演出など。普段映画を見ない自分を2時間画面に釘付けでした。
顔に似合わず、グザヴィエの女ったらしぶりがナイスです。あの顔だからいいのかもしれない。
音楽もいい感じでした。レディオヘッドの「No Surprises」が挿入歌としていい場面で使われ、思わずホロリと来る場面も。。
国際交流と若者をテーマとして取り扱っており、メッセージ性もあるのですが、それを重くならないようにかつ、軽すぎないように絶妙なエッセンスとして仕上げているところが好印象でした。
エンディングは、期待を裏切らずスッキリとしたもので爽快でしたね。
ちなみに、続編であるロシアン・ドールズが上映中とのこと。見に行きたいけど、我が県ではやっていませんでした。
考察
当時、オドレイ・トトゥが好きだったんです。アメリで有名になった女優さんなんですけど。なんとなくエキゾチックな感じがよくて。
それを目当てで観たんですが、物語自体が良かったのを覚えています。オドレイ出てなくてもよかったなと思うぐらい。
この数年後、続編のロシアン・ドールズも見たんですけど、あまり記憶に残っていません。熱が冷めたというか、背景も少し難しくなってたのかもしれないですね。当時はあまり海外のことに興味が無かったのもあって…。
ヨーロッパサッカーにハマりだしてからようやく民族性とか、地域性とか歴史とかに興味を持ち始めたので、今見るとまた違った楽しみ方ができるのかもしれません(社会科の教員免許をもっているのにそれでよかったのか?とも思うのですけどね。)