レビュー日:2007.12.29(土)
ベストセラー中学生野球小説を映画化。野球という枠を超え、あらゆる人々の「心」に響く傑作。
バッテリー
野球を、この年になって改めてやってみて分かったこと。小・中学生の時に見えなかったものが見えて来る。
どれだけ肉体的にずば抜けた素質を持っていても、精神的な面が未熟であれば、自分を見失ったり、素質通りの力が出せないということ。
チームでプレーをすることには、相性やプレッシャーや見えない力が占める割合が実は多い。それを論理で分かろうとするのではなくて、感覚的に分からないと、本当の力は出せないということ。頭で分かっていても、体が伴わないと、ちぐはぐになってしまう。そして、それはなかなか体得する事が難しい。
それはどんなスポーツでもどんな些細な事でも同じ。でも、野球はそれを感じるフェイズが多いんでしょうね。
この作品はそんな「野球」をする者の心の部分を違和感なく映像化できた作品。
原作、最終巻読んでないので、その分も楽しめました。良作には、下手な感想はいらないね。そう感じる作品。とても素敵な作品。
考察
当時のレビューで良作と言っているものほど、内容を覚えていないものなのですね。どんな内容だったか、どんな終わり方をしたのか、よく覚えていません。アニメ化もされていたようですが、そちらも見ていません。
社会人1年目に会社の野球部に半ば無理やり入部させられました。活動も四半期に一度ぐらいでしたから、ネタとしてそこそこ楽しめましたが、休みがつぶれるのが嫌なので1年で辞めました。
それでも、中学以来改めて野球をやってみて得るものは多かったです。小中学生の時のような個人的視点だけでなく、チームスポーツの視点として自分の中で消化できるようになったというか、今でもうまく言葉にできないのですが。
ケガが怖いのでまたやろうとは思えませんけれど。