レビュー日:2007.10.14(日)
学園祭でブルーハーツのカバーをやることになった女子バンドのお話。
リンダリンダリンダ
立て続けに学園モノを。
ブルーハーツの有名曲「リンダ リンダ」をたいして好きじゃなくても楽しめる映画だと思います。
学園祭である女の子グループにスポットを当てた感じの映画。特に大きな起伏はないし、大仰な演出もない。
けれども、楽しいのだ。それがいいのだ。挫折や葛藤を全面に出してくる青春活劇になりそうなテーマを、学園祭に浮かれながらも淡々としているところがいい。
中学、高校、大学とギターをやっていたが、遂にステージに立つ機会はなかったなと、
演奏技術云々よりもあそこに立ってやることは、なにかしら意味があるものだと思うのです。人として成長するために。
それを、批判的なひねくれた目でしか見れなかったのは、妬みだったのだと気づいていながら、それを受け入れたくなかったのだよなぁと映画を見てしみじみ。
バンドでなくても、なにかしら、堂々とやってのけた経験は後の人生に生きていくものです。
こういう映画は人にその頃を思い出させるための、その頃の心情を思い出させるための、側面もあると思う。
そんなこと思う以前に楽しいからなんだろうけどさ。
考察
当時の私は、学生時代の鬱屈とした劣等感を思い出しながら、そこに羨ましさと清々しさを感じながら見たということでしょうか。
モテる為、女性にちやほやされるためにギターを始めたはずが、まったくそうはならずに自分との対話に向かって行った私は一体何者になりたかったのか?
現在では殆どギターを弾くことはなくなってしまいました。息子のためにロンリーハートのリフを弾いてあげるぐらいです。
あ。この後、ステージに立つ機会は自分で作りました。自分の誕生日パーティーで!!
インドア派で内向的な私が、自分の誕生日パーティーを5度も開催した話。費用明細付。 - 1年間育児休業を取得した30代前半男性の日記
このブログのタイトル通り、人生、何が起こるか分からないということで…。