レビュー日:2006.7.5(水)
69 sixty nine
舞台は1969年の長崎。モテたい・目立ちたいの一心で行動する主人公、ケン(妻夫木聡)とその仲間達のお話。最終目標は当時の流行、フェスティバルの開催!!1969年の匂いがプンプンしてくる村上龍の自伝的青春作品。
1969年をリアルに生きたわけではないけれど、1969年の情報は持っている。Led zeppelin に The WhoにThe Beatlesの終焉にリアルタイムで知りたいことはたくさんあるけど
厳しい規律に学生運動に…型から外れるとドウシヨウもない社会に生きていなくて良かったなぁと思う自分もいる。
ま、そんなことを考えさせられるけれども、主人公達のお馬鹿さに笑ってしまうシーン盛りだくさん。
ツマブキ君と安藤政信が高校生役って言うのはちょっぴり無理があるけれど、イワセ役の当時現役高校生が、いい味だしていて違和感なくハマっていけました。
めちゃくちゃリアリティのないシーンもあるけれど、浮いてなくて枠にハマっていたので楽しめました。それまで現実離れしたシーンをちょこっとちょこっと入れていって慣らされてたんでしょうね。
高校生の時は、ああやって集団で行動していなかったなぁ。部活もクラスもその時だけだったもんなぁ。あれ?休日ってどうやってすごしていたんだっけ?謎だ…。。
それにしても、ラストシーンはどう考えればいいのでしょう?
考察
これは男性のアホさがくどくなくちょうどいい感じに出てて面白かった映画でした。
確か原作の方も読んで、これも楽しめました。まだ見ていない・読んでいない人にとっては、どっちを先に楽しむかは悩ましく感じる(私は映画が先でしたが)、本当に贅沢な作品だと思います。
村上龍さんは現在カンブリア宮殿を毎週見ているから、なじみ深い(一方的に)のだけど、まさかこの人がこの作品を書いたなんて思えないぐらいの現在ですよね。
今見たらまた違う印象を受けるのだろうか?もう戻れないあの頃…戻りたくもないあの頃に想いを馳せることになるのだろうか?