レビュー日:2006.5.21(日)
ABBEY ROAD
ビートルズ最終録音アルバム。ラストアルバム「Let it Be」よりも録音は後だがリリースは先になった。メンバー間の仲違いがどうしようもないほどに激しくなっていたが、それを感じさせないほどに研ぎ澄まされたハーモニーと楽曲の面白さは、最終章を飾るのにふさわしいものとなった。1969年
今回は王道アルバムのご紹介です。
「ビートルズ大好き。」って言ってたのに一度もアルバムを紹介していませんでしたね。
時によって好きなアルバムはどんどん変わっていくのですが、今のところ一番好きなのが、このアルバムかなぁと思います。それでは、ご紹介させていただきます。
本アルバムはA面は普通の曲が入り、B面はメドレー形式になっています。
このアルバムが今好きなのは、このB面メドレーがツボに入っているからです。(同時にフーのクイックワンもツボに来てます)
You Never Give Me Your Moneyのピアノから始まり、各楽器の競演the endで終わる(Her Majestyで終わるという人もいます)およそ26分にも及ぶメドレーは感動モノです。
特にPolythene Pamの途中でYou Never Give Me Your Moneyがリプライズされるところは鳥肌モノです。
このメドレーは一度は聴くべし!?
ちなみにこのメドレーの構想を考えたのはポール・マッカートニーで、曲もほとんどポールが書き上げたのでポールのワンマンだと批判する声もあります。
それでもここにある、研ぎ澄まされたコーラスハーモニーとThe Endにおけるジョン、ジョージ、ポールのギターバトル、リンゴのドラムソロ(この曲でしかドラムソロはない)はこの4人でしかできないことであるし、関係が修復不可能な状態に陥っていても、このようなスバラシイ作品を完成させることができるのはさすが天才音楽人!!としか言いようがありません。
A面ではShoot me!で有名なジョンの曲Come Togetherや、ジョージの傑作バラードsomething、ジョージがクラプトンの家で思いついたHere Comes the Sun、リンゴの陽気なOctopus's Gardenなど、有名曲が収録されています。
ビートルズの曲を有名なものだけ限定で聴きとどめていませんか?是非、このアルバムを聴いてビートルズの奥深さを知ってください。
そうして他のアルバムも聴いてみてください。ちなみにベスト盤を聴くならビートルズ1よりも赤盤、青盤をオススメします。
考察
結局一番好きなのはABBEY ROADなのかもしれません。持っているのはホワイト・アルバムだけですが。私がプログレを好きになったきっかけは、おそらくこのアルバムのB面のメドレーなのでしょう。
「ビートルズ」は有名なシングルヒット曲のイメージ(「Let it Be」とか「抱きしめたい」とか)が先行して、少し古臭く郷愁を感じる音楽というイメージを持たれている方も多いと思います。あれはあくまで一面にしかすぎず、ほとんどの人は多くを知らないバンドなのではないかと思っています。
マニアすぎてもそれはそれで面倒臭いですけどね。