結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

MAGIC KIYOSHIRO THE BEST / 忌野清志郎

レビュー日:2006.7.30(日)

 

 

MAGIC KIYOSHIRO THE BEST

清志郎のソローワークス&他アーティストとのコラボ曲を集めたベスト盤。CMでおなじみのモンキーズのカバー曲、「デイドリームビリーバー」や坂本大教授との強烈コラボ「い・け・な・いルージュマジック」等、全12曲を収録。ちなみに、ジャケットで清志郎氏と並んでいる女性は清志郎氏のオカアサマらしいです。1994年。

 

RC時代の清志郎のソロワークスも含む、いまのところ(2006年時点)唯一のベスト盤。ベスト盤というよりは、アルバム未収録曲集録盤として聴く感じです(アルバムに入っているものもあるけれど)。

 

清志郎氏というと、思い浮かべるのが派手なファッションと派手な化粧とハスキーなボイス。そして豪遊感。

 

フーに影響を受けているとのうわさを聞きつけ、今年初めてCDを聴こうと思うまで、その異色の存在感からこれまでかなり敬遠していましたが、思いのほかすんなり耳になじみました。

 

一度聴けば忘れないほどのハスキーボイスと、演歌を歌わせてもかなりうまいであろう歌唱力。それをロックミュージック(キヨシローミュージック)という舞台で昇華させているのが彼の特徴ではないでしょうか。

 

このアルバムでは、ロックというよりもポップ色の強い作品が並んでおり、コラボもの、バンド(RCサクセション)との違いを意識したもの、寄せ集め的なものだからというのもありますが、一つ一つの曲にそれぞれ個性があります。(それゆえ、好き嫌いもあります笑)

 

曲の感想

ここで、気になる曲の感想を。

 

口笛

アルバム1曲目の『口笛』は、切ない口笛をフォークギターに泳がせるイントロに清志郎の声が最高にマッチした一曲。

 

清志郎が大好きな、オーディス・レディングのバックを勤めていたブッカーT.&THE MG'Sとレコーディングしたアルバム「メンフィス」からの未発表曲。

 

デイドリーム・ビリーバー

60年代に活躍したアメリカのアイドルグループ、モンキーズの大ヒット曲の日本語カバー。

 

清志郎が変装してやっていた、「ザ・タイマーズ」名義の曲だそうで、清志郎の歌声と切ない歌詞が涙を誘います。

 

い・け・な・いルージュマジック

坂本龍一教授とコラボし、オリコン一位を獲得した作品。1982年発表。40万枚ほど売り上げたらしいですね…。

 

プロモが強烈です。機会があれば見て欲しいです。80年代独特の古くささは感じるけれど、何故か聴いてしまう曲。

 

サラリーマン

これが個人的には大ヒットです。清志郎氏じゃなきゃ歌えない、深見のある曲。しみじみとひたすらしみじみと。多分、他の人が歌ったら絶対に好きになれない曲。

 

Ruby Tuesday

ストーンズのカバー曲。コレは英語で歌っています。これを聴いて思ったことは、清志郎氏には日本語がよく似合うということかな(笑)

 

これはライブバージョンなのでしょうか?原曲をききたくなりました。

 

総評 

はてさて、僕と同じ理由で聴いていなかった皆さん、聴いてみてはいかがでしょうか?清志郎氏が日本のロック界の高みに君臨し続けている理由が分かるはず?

 

清志郎の他のアルバムも聴いてみたいのですが、レンタルで見つかりません…。

 

違うベスト盤、出して欲しいのだけれど、出たとしてそのリリース理由が、ガンで入院したためとかだったらちょっといやだなぁ。。

 

考察

これが最後の音楽レビューになります。お読みいただきましてありがとうございました(掘ってみたらまた出てくるかもしれないけど)。

 

デイドリーム・ビリーバーはセブンイレブンのCMソングとして広く知られましたよね。店内でも流れていたし。今ではモンキーズの原曲より有名かもしれませんね。

 

残念ながら清志郎氏は亡くなってしまいましたが、彼の音楽と出会えてよかったと思います。この後、気になってアルバム『GOD』を買ったんですよね。曲の好き嫌いがあってアルバム通しては聴けないんだけど、好きな曲は本当に好きになりました。

 

 

『仕草』とか、私の嫌いなJ-POP演歌丸出し曲調なんですけど、清志郎氏が歌っているからかとても好きになってしまいました。Amazon Prime会員ならPrime Musicで聴けるので是非聴いてみていただきたい。

 

なお、清志郎氏の歌はカラオケのレパートリーとして重宝しています。誰もがなんとなく分かる感と、崩して歌ってもどうにかなるし、歌っていて気持ちがいい。カラオケに行く機会なんて殆どなくなりましたけどね。