結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

STAND YOUR GROUND / Little Barrie

レビュー日:2006.10.10(火)

 

 

 

STAND YOUR GROUND

 初代ドラム、ウェイン氏の突然の脱退を乗り越え生み出した難産の2枚目。新ドラマーにビリー氏を迎え、ヴィジュアル的にパワーアップ?前作で繰り広げた渋い音楽をさらに深化させた大傑作。

 

「てめー、俺のボーカル食い過ぎなんだよ!!」というバーリーとウェイン氏の確執があり、ドラムのウェイン氏が脱退したリトル・バーリー。(もちろん嘘ですけど、脱退したと聞いたときはそうとしか思えませんでした 笑)

 

ウェイン氏のパワーがなくなり、ちょっぴり不安があったのですが、蓋を開けてみれば、ウェイン氏が抜けた穴を感じさせない大成功。ライブを通じて成長を遂げたようです。

 

前回の出力比がウェイン氏(Dr)>バーリー(G)>ルイス(B)だとすると、今回の出力比はバーリー=ルイス=ビリー(新Dr)

 

メンバー全員がいいところを出し合ってます。バーリーのボーカルが独り立ちしてるのもポイント。前作から更に腕を上げたボーカルとギター、ウェイン氏の存在に押されがちだったルイスのベースもしっかりと主張し、ビリーの手数の多いドラムがしっかりと絡み合っていいグルーヴをうみだしております。

 

曲の感想

ここでちょっとした曲の感想を。

 

Bailling Out

本アルバムも例に漏れず?1曲目からキました。これは、かっこよすぎるだろ。2分でおわるさりげなさもグー!!

 

Love You

続く2曲目はメロでウェイン氏のコーラスが聴こえてきそうですが(笑)、上手くサビでコーラスハーモニーを聴かせてます。ファンクなバーリーのシャウト?もカッコイイ。

 

今回のアルバムは曲の流れがすごくいいです。あるべきところにはまってる。

 

Yeah We Know You

バラードもしっとりと歌い上げる。ギターの生音がすごく優しい。キンクスに通じる哀愁感漂うナンバー。アルバムの中間に位置する唯一のバラード。

 

Why Don't You Do it

ブルースの基本フレーズをここまでかっこよく弾かれてしまうと脱帽ものです。こういうフレーズ、弾きたいんだけどなぁ…。思わずバーリーに嫉妬?してしまう曲。

 

Pay to Join

アルバムの終わりに相応しく疾走感溢れる曲。Bailing Outではじまってこの曲で終わるって反則だと思う。

 

総評

全部で約35分の短いアルバムですが、もの凄く濃密な作品です。やっぱりボーナストラックは、流れで聴くならいらないかなぁ。。

 

バーリーはヒョロヨレチョイダサギタリストだったのに、今作ではミック・ジャガージョージ・ハリスンの香りがします(笑)

 

ちなみにファーストは「新世代モッズミュージック」なんて言われてたんですね。モッズぽかったかなぁ?

 

それにしても、日本語タイトル訳はダサすぎです(笑)2000年代だから60年代に回帰した訳をしてるのか!?

 

あんまり関係ないのだけどおそらく、トライセラがサードでやりたかったことはこういうアルバムなんだろうなぁと思いました。

 

考察

Pay to Joinのプロモは日本で撮影されたらしく、話題になっていました(一部でかもしれませんけど)。心地いい疾走感がある曲で、プロモも格好良かったです。思わず服装を真似したくなりましたから。

 

ドラムは結局代わってしまうんですよね。ウェイン氏の穴を埋められなかったとみなされたのか、単に粗利が合わなかったのかは分かりませんけど。