レビュー日:2006.9.13(水)
Don't Believe the Truth
オアシス通算6枚目のオリジナルアルバム。メンバー全員が作曲に参加し、自ら傑作と称した作品。
ノエルがほとんど曲を作っていた今までと異なり、メンバー全員が曲を持ち寄って作られたアルバムであることから、ベテランなのに若さが感じられる作品ですね。
「若い奴らに負けるわけねえ」とか「俺達が賞を貰っているようじゃダメだ」とかいいまくってると所々で見かけたんですが、セールス的にも良かったらしく存在感をさらに強めたアルバムです。
モーニング・グローリー以来の会心作ということで非常に期待していました。発売日に即購入したぐらい。
初めて聴いた感想は、「ビッグマウスに騙された!!」でした。どこがモーニング・グローリー以来の改作だよ!と。
それでしばらく放置していたんですけど、評価があまりにもいいので、何か聴き間違いをしていたのではないかと、思い改めてもう一度聴いたら、結構よく聞こえるんですよね。
1曲目「Turn Up The Sun」があまり好きじゃないんですよ。だから最初に聴いたとき騙されたと思ったんだなぁ。他の曲はそれなりにいいし、さすがある程度のラインをなかなか裏切らないですね。
でも、なかなか聴かないんですよね。イイ曲はあるけれど、抜きんでて聴きたい曲がない。「聴きたい曲があってアルバムを聴いて他の曲を好きになっていく」で、アルバム全体が好きになるってことがあるんですけど、このアルバムはそれがない。たまーにBGMとして聴くぐらいなんだなぁ。
シンセが効果的に使われている、アルバムの終わりに相応しいLet There Be Loveはいい曲なんだけど、1曲目が好きじゃないのでリピートしない。ゆえに1曲1曲の印象が薄くなってるのかも。。
曲の感想
では、気になる曲の感想を。
Part of the Queue
すごくトラヴィスのLove Will Come Throughっぽい。イントロでシタールつかってたらモロですよ。
A Bell Will Ring
ビートルズのTomorrow Never Knowsっぽさがある。さすがギャラガー兄弟。
総評
自分にとってアルバムの1曲目は非常に大切な要素のようです。オアシスらしさはあるので、いいアルバムだとは思うんですけど。
うーん。書いてたらモーニング・グローリーが聴きたくなりました…。
考察
「評価があまりにもいいので」と言って聴きなおして「いい」と感じるところに流されやすさを感じてしまいました。そんなに迎合しなくてもいいのに…。
最近、曲を整理していて、このアルバムを聴く機会がありました。耳障りはいいけれど、別に聴かなくてもいい音楽というのが感想でした。佳作というか、オアシスが好きな人が聴くアルバムというか。
1曲目はそこまで嫌いじゃなくなってましたから、やはりアルバム全体に響くものがなかったのでしょう。
なお、妻と聴いていたのですが、一部の曲が「水戸黄門」みたいだと仰っていました。さもありなん…。