レビュー日:2007.5.22(火)
TUTU TO TANGO
tahiti80のフロントマン、Xavier Boyerのソロアルバム。Axe Riverboyというアーティスト名は本名のアナグラム。持ち前のお洒落ポップさは健在で、tahiti80の仲間もレコーディングに参加している。彼らの曲作りの楽しさが、じわじわ伝わってくるようなゆったりとくつろげるサウンドに仕上がっている。
発売しましたね!mixiでコミュニティに入っていなければ全く気づかなかったであろうプロジェクト。tahiti80のメンバーがほとんど参加しているらしく、ほとんどtahiti80のアルバムじゃないか!?なんて思わなくもないのですが、
「みんなでグザヴィエのソロアルバムを作ってあげようよ。」
の精神で作られたものと勝手に想像しています。おフランスっぽさ全快のアルバムジャケットです。グザヴィエだからなんかムンムンなんだろうね(なんつう表現!?)。
サウンドはファーストに一番近い感じです(Mr.Daviesみたいな)。セカンド的な曲も数曲あるけど、ファースト調に仕上がっているような気がします。これまでのtahiti80のアルバムよりもアコースティックギターがフィーチャーされていて、グザヴィエの素の部分を映し出すようなアルバムに仕上がっていると思います。
歌詞カードにコードが載ってるのがすごいと思いました。「練習して一緒に唄ってほしい」ってことで解釈しちゃおうかな!
期待を裏切られないアルバムでございました。ライブに参戦する予定なので今から楽しみでございます。
考察
べた褒めしていますが、ベタ褒めして自分を納得させようとしたレビューだったと思います。あまりぐっとくる曲が無かったのですが、頑張って好きになろうとしているような健気さを感じてしまって、読んでいて悲しくなりました。
はっきりと申し上げますが、ソロよりtahiti80の方が遥かにいいです。ソロは余興的な色合いが強かったですね。曲も悪くはないんですが、すごくいいわけでもなく、あっさりしすぎていてあまり印象に残っていません。
なお、ジャケットはグザヴィエ氏の若い頃に奥さんと撮ったキス写真だと何かで読んだ記憶があります。そんな写真を使ってしまえるなんて、フランス人って堂々としていて潔いですよね。
ソロは現在までこの1枚だけのようなので、商業的にも微妙だったのでしょうか…。