結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

【ライブレポート】tahiti80 japan tour 2005 at 渋谷O-EAST (2005.6.9)

ライブレポート日:2005.6.10(金)

 

 

tahiti80 japan tour 2005

2005年6月9日に渋谷O-EASTで行われたtahiti80の来日公演に行ってまいりました。

 

位置取り

悪いところに場所取りをしてしまいました。手すりと前の人のバッグに挟まれておなかが痛んでしまって。それでも少し移動して「やったー、この直線上には僕よりはるかに背の高い人がいない、みえる、やったー!」といい場所に行けたんです。でも、人が通るので、前に行ったり後ろ行ったりして入ってくる人に道をあけてたんですが、後ろに下がったときに1組のカップルが僕のまん前で止まってしまいまして。「ここすげえよく見えるよ!」と男性がその位置をキープしてしまったんですよね。これには半泣きでした。「いや、そこ僕が…いたのよ」、と。

 

まあ、それは仕方ないっちゃ仕方ないと切り替えて、ライブになれば動くからそのときに見えるだろうと楽観視。いや~カップルでタヒチのライブ見るなんて羨ましいなぁと思いながら。

 

ライブ開始後

ライブ開始してからの心境の変化についてお話します。

 

僕は「頼むからちゃんとノッてくれ!」と焦っていました。「見えない見えないんだぁよ!」と叫びたくなってしまいました。僕の前の男の方は僕より背が高いので、見えないわけです、動いてくれないと。

 

インストアライブに参加したときに、ボーカルのグザヴィエさんが「今回のライブは踊りだしたくなるような曲がたくさんあるからノッてね」と言ってたので、踊ろう踊ろうと思って踊っているのに、前の男の直立不動はおかしいのです!

 

動いてノッて踊って「アナタモワタシモシアワセ♪」のはずなのに!

 

何故?何故?貴方微妙な縦ノリでどんどん後ろ下がってくるのさー。バ、バッグで圧迫されとりますがな…。隣の女の子はノリノリなのに!一緒に動けばいいじゃない!会話を聞いた感じ(盗み聞きかい)だと、女の子が男の子を誘ったようで、男の子はタヒチを知らなかったようでした。うーん、でもせっかく誘ってくれたんならちゃんとノろうよ…。

 

そしてそして、荷物が入って邪魔になりそうなバッグはロッカーに預けるもしくは人に迷惑にならない所に移動させるのがマナーでございます。そりゃロッカー代高いさ、スタンディングだからぎゅうぎゅうなのは仕方ないさ。でもね、取り除けるものは取り除いてなるべく自分は他人に害を与えないように気を配るものじゃないのか!?その男性を反面教師としてライブマナーについて勉強しなおした日でございました。

 

さて、愚痴ばっかり先行しましたが、ライブは最高でした。面白くて、かっこよくて、さわやかで。少し時間が短かったので物足りなさは感じましたが…。

 

前座

前座でおそらくフランス人の「HUGU」っていう人が出てきてキーボード弾きながら歌ってたんですが、そこらのストリートミュージシャンより遥かによかったです(あんまり上手!とは言えないけど、いい声してましたし、曲も悪くなかったし)。「コンバンワ、フグデス。」って日本語で言ってたり、今日は最高だとか言ってたりましたね。

 

40分ぐらいやってたと思います。最後の曲はギブソン335で弾き語りでした(あまり上手くなかった…けど)「ドウモアリガトウ」って最後に言って手を振りさらば!

 

前座が終わり、タヒチが登場する前に10分ぐらい間がありました。

 

tahiti80登場

そしていよいよタヒチが登場しました!ペドロさんがどかどかと入場(おーすさまじい体格だ!)。大歓声の中、グザヴィエさんが登場し、ペドロさんの肩を揉み?キーボードSEをいじる!「コンバンワー」と元気よく手を振り挨拶!すごく楽しそう!ワクワクしてきました。

 

シルヴァンさんとメデリックさんが位置について。(パーカッションとキーボードを掛け持ちするヘルパーがいて5人編成バンドでした)1曲目は予想通りBIG DAYベースとドラムから始まる(たぶんドラムが先)長い前奏から、キーボードが絡みついていきます。なかなか歌に入りませんが、焦らされる程にワクワクが増していきます!

 

そして、歌に入りました!

 

全身鳥肌っ!

 

グザヴィエさんはキーボードなのでよく見えない…メデリックさんは全然見えない…シルヴァンさんだけよく見えるのでじっと観察。ペドロさんも見える!

 

シルヴァンさんのドラムはおもしろいです。首と上半身を横に振りながらチヤチャチャチャ、チヤチャチャチャって感じ(彼独特のリズムの取り方なのかなぁ?)で、力強さが感じられない叩き方してるのに(ある意味それは、引きこもってゲームをやっている少年のよう…)力強いバスドラとスネアの乾いた音を出すのです。彼のドラムの肝はチャチャチャチャ、チャチャチャチャ(どのチャも同じではなく表情がある)っていう音の多さなのかな。

 

ちなみに彼が縦ノリに(首を縦に振るだいたい想像がつく「ドラマー」スタイル)なったのは「HERE COMES」「CHANGES」とアンコールの曲だけだったなぁ…。

 

このライブの興奮をすべてお伝えしたいのですが、どれも同じ感想になってしまうと思うので、印象に残ったことをあげていきたいと思います。

 

印象に残ったこと

ペドロさんはムードメーカーのようです。すごい力強いベースを弾くんですが、茶目っ気があって歌詞に合わせて、いろいろやってくれるんですよ。自分を指差したり、客に向かって手を広げたり。その他ちょこっとした小技をやるんで、彼から目が離せなかった人もいるかと思われます。そして曲間では面白い話をしたりもする。

 

グザヴィエさんはキーボードをひいたり、エレキギター(多分SG)をひいたり。アコギに持ち変えたり大忙し。CHANGESではベースも弾いていました。MCで話す、一生懸命に覚えた日本語がファンの心をがっちりつかむんでしょう。客の大歓声がとっても心地よさそうで、何より全編通して楽しそうな笑顔を振り撒いていました。

 

メデリックさんはとうとう最後までよく見えず終いで…よくわかりません(泣)

 

演奏曲

セットリストを書こうと思ったのですが、

BIG DAY

THE TRAIN

YELLOW BUTTERFLY

までは覚えていたのですが、ここから曲順を忘れてしまいましたので、やった曲を羅列していきます。

Matter of time

1000times

HERE COMES

I.S.A.A.C(じゃないかもしれない)

Something about you girl

Soul deep

Made first

Your Love Shine

Open Book

Heartbeat

あとは忘れてしまいました…。

 

印象に残った曲

以下、印象に残った曲の感想を。

 

BIG DAY

「一曲目はコレだろうしかないだろうね~」と友達と話していましたら、見事的中しました!(ってかファンなら当てるだろう)。

 

ベースとドラムのジャムが強烈に印象に残っています。グルーヴができあがってるんですよ、リズム隊で。パーカッションもあるから厚みがあって、何より楽しそうに演奏してるし。

 

グザヴィエさんの歌声(話してる声もか)は心地よく耳になじみます。日本人の高音と違いますね。暖かみ、優しさがある。

 

The Train

初めのコードでこの曲来た!って思いました。大好きな曲なのでとっても嬉しかったです。サビの盛り上がり方がパワフルで(ドラムのせいもあり)大満足。

 

Yellow Butterfly

「ファーストアルバムの一曲目」と言って演奏が始まりました。CDで聴く作り込まれた感じもいいけど、サビにかけての疾走感はライブでしかだせませんね。こんなにカッコイイ曲だったんだ!さすがライブ!

 

ちなみにこの曲に入る前にグザヴィエさんがシルヴァンさんに何か話しかけてました。楽しそうでした。

 

この曲のあとあたりでMCが入ったと思います(ちょこっとずつ曲の合間に入ってるんですけどね)グザヴィエさんが「ニンシンシテマス」とかペドロさんのおなかをさすって言うんです。

 

会場は大爆笑。

 

「ペドロさんがあなたが父よ」って感じのことを言って「オオッー」って顔を覆うグザヴィエさんがかわいすぎました!

 

Matter of Time

バンドサウンドでこれをやっても違和感ないですね。とにかくかっこいいんですよ。スネアの響きに奥行きがある感じがするし、ベースとバスドラがかなり響くんですよ。

 

ペドロさんのコーラスも素敵でした。

 

1000TIMES

プロモを思い出します。グザヴィエさんが髪をプロモ通りフリフリしている所に感動。ストリングスがないので、違った雰囲気の1000timesになりました。パーカッションもあったし。これもまたよし。(ライブ曲に駄目な曲はありませんでした、全部最高!)

 

そして大歓声!

 

Here Comes

これ、ライブの方がいいですね!バンドサウンドで奏でるこの曲は荒々しさがGood!照明もいい雰囲気だしてるし、「オ・オ・オオ、イェイイェ」ってところでかっこよく照明が点滅&ファンも一緒に声だしてました。CDだとあまり好きになれなかったけど、ライブだと最高でした。

 

I.S.A.A.C

はじまるときのギターのエフェクトが超かっこよかった!グザヴィエさんがギターをいじっていて、ルンルンしていました。

 

Something about you girl

「日本来日盤のCDの1曲目」って言って演奏が始まりました。ドラムの音が違うのでロマンチックムード+バンド感の不思議な同居。CDでもライブもどっちも大好きだ!

 

Your Love Shine

さあ、ここでパンダが登場しました!!あれは○ペットマ○ットのパンダバージョンじゃないか!ミニパンダをペドロさんが左手にはめます。価格は「80セント」とのこと。

 

この曲では会場が盛り上がりました、照明もさながらサビの「Your Love Shine」って歌にあわせ、ペドロさんがパンダの口をパクパクさせます。ちなみにペドロさんは右手でキーボード弾いてました。

 

かなりかっこよかったです。スリル感みたいなのがあって。

 

ここでMCが入ったと思います。ペドロさんがパンダを手にはめてたので、グザヴィエさんがパンダを指さして「赤ちゃん生まれた!」みたいなことを言ってました。

 

Soul deep

「ソウルディープ」と言って演奏が始まりました。曲が入るときのギターの音がかっこよすぎ。途中でまたリスタートになるときに、一斉に音がやんでギターだけになったときは震えました、すごい、楽しくやってるとこんな事もできるのか!と。

 

これも大好きな曲だったのでとっても嬉しかったです。

 

Made First

この曲はキュートなポップソングなので大好きなんですが、ライブでも良いですね。ギターの胸キュン音が好きです。ペドロさんに惚れました。「Never Forget…」って言うコーラスがかっこいいし、ベースを外国人バッターのように操る力強さ、そして指の器用さ…メロメロです…。

 

Changes

この曲はすごかった。CD聴いて物足りないと思った人。これはライブでかなり冴える曲だったんです!パーカッションだけではなくドラムもある!ドラムとパーカッションが一体になってチェンジズの土台を作るんですよ!心地いい!各楽器が見せ場を作ります。歌も響き渡ります。そしてそして、最後にギターを「とぅるるるるるるる、とぅるるるるるるる」と鳴らし、他の楽器の音が静かになっていきます。

 

終わりか?と思ったらペドロさんがグザヴィエさんにベースを渡して…パンダの着ぐるみの頭を取り出したのです!そしてそれを装着すると(顔は見えてる頭だけパンダって感じ)、客席から「おおー!」っという大歓声が沸き起こりました。

 

踊るパンダ登場と思いきや!スティックを持ってシルヴァンさんと一緒にドラムを叩きだしたのです!巧みに叩くパンダに大爆笑。そこから発生するグルーヴにファンはみんな手を挙げてノッていました!

 

しばらくジャムったあと、ベース弾きながら歌ってしまうグザヴィエさん。そして曲はエンディングへと向かっていきました。

 

アンコール

鳴りやまない拍手、そしてアンコールの声がわき上がります!(アンコールは3曲、ダルアンコールでも3曲でした。)

 

アンコールの声が最高潮に達すると「アリガトー」と言いながらtahiti80が再びステージに登場しました。

 

Open Book

とってもメランコリックな曲です。ギターをかき鳴らして、良いグルーヴが出ていました。これぞバンドサウンド。UKロックとも違う、これがtahiti80

 

Wallpaper for the Soul

グザヴィエさんがちょっとギターをとちっていて、苦笑いしてました「ハハハ」って。この曲かっこいいなぁ…ライブでできちゃうんだもんなぁ…、しかも曲の雰囲気を崩さないで演奏するんです。ライブで聴けばどんな曲でも大好きになってしまう!

 

そういえば、サポートの人がいつの間にかペドロさんが被っていた「パンダの頭」を被っていました。アンコールの1曲で前座の「フグ」さんも呼ばれてやった曲がありました。いい曲でしたよ。音がたくさん絡み合って。

 

Heartbeat

「最後の曲です、ハートビートです」みたいなことをグザヴィエさんが言ったところ、会場かから「えーっっっ!!!!!!!」って感じの声が聞こえてきました。グザヴィエさんは「ありがとう」とも「ごめんね」ともとれる顔してました。

 

「錆びのフレーズの後に『ha- ha-』って歌って欲しいんだ」とグザヴィエさんが皆にお願いしていました。サビの部分では皆が一体になりましたね。会場のみんなものすごく爽快感に満ちているように見えたし、メンバーは皆楽しそうだし(メデリックは見えなかったけど、楽しかったはず!)、最高の一時でした。

 

この曲がライブで聴けるファンは幸せ者です。曲の最後でグザヴィエさんが歌に乗せてメッセージを送っていて、その最後に「ドウモアリガトウ」と言っていました。曲が終わった後「満たされたなぁ」という気持ちで、涙がほろり出てきました…(圧迫痛のせいでもあるが)。

 

総評

もっとやって欲しかったです!あと2時間ぐらい聴いてても飽きないと思えるぐらい、ライブの雰囲気がものすごくよかったです。彼らのライブには暖かさと優しさと明るさと楽しさとがあって、とっても素敵なショーでした!

 

彼らのライブは何度言っても飽きないだろうなぁ(多分)。秋にまた来ないかなぁ…。

 

考察

握手会とミニライブの興奮冷めやらぬまま参戦したライブでした。最初に体験する洋楽アーティストのライブがtahiti80で良かったなと思います。

 

young.tonymctony.com

 

この後も何度かtahiti80の来日公演に行ったのですが、肩ひじ張らずに楽しめるところが素敵なところだと思います。本編が長かったので、考察はこのへんで。