結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

THE MAN WHO / TRAVIS

 

レビュー日:2005.12.28(水)

 

 

 

THE MAN WHO

 

グラスゴー出身の4人組バンドの99年リリースのセカンド。出世作である本作では1stから劇的な変化を遂げ、シーンに衝撃をもたらした。

 

1st「Good Feeling」が好きではなかった。ジャケットのデザインを気に入って借りてみたのだが中身がイマイチ。やっている音楽にはまりきってない「ぎこちなさ」を感じたので、全曲通して聴かずに返却(笑)。

 

だから、二度とtravisの曲を聴くことはないだろうって思っていた。

 

でも、ベストアルバム「シングルス」が出てやたらと好評なのが気になり、再度手にしたtravisのアルバムがこの「The Man Who」だった。前作から変わりすぎた雰囲気は、違和感を感じることなく僕の耳の奥に染みこんでいった。

 

1stを聴いたときに感じたぎこちなさはまったくなく、彼らが「自分たちがやるべき音楽はこれなんだ」と意識を確立した印象を持った。

 

記憶によるとこのアルバムではRadioheadのプロデューサーを起用したとか。だからこんな叙情的な音楽に変貌を遂げたのかと、納得した記憶がある。

 

このアルバムではフラン(Vo G)の声の魅力を十分堪能できる。楽器隊はすごいことをやっているわけではないのだが、スタンダードなナンバーを演奏するようなリラックスした雰囲気が伝わってきて、それに乗って耳に届くフランの声の優しさ・悲しみを帯びた切なさ、鋭さを引き立てている。

 

好きな曲は一度聴いたら病みつきになったバインのOur SongライクなWriting Reach You。幻想的なギター音で冬の季節にぴったりなdriftwood。澄みきった空を見上げると、思わず口ずさんでしまう名曲turn。オーケストラをフィーチャーした人気曲Why Does it Always Rain on Me。

 

シングル曲ばかりなのだが(^^;

 

冬にぴったりなこのアルバム。Cold Play やRadioheadのようなメランコリックな曲調が好きな人は聴いてみてはいかがでしょうか?

 

考察

TRAVISはこの後「INVISIBLE BAND」、「12 MEMORIES」と借りて、「Boy With No Name」と「ODE TO J.SMITH」を購入した後、弟とライブを観に行きました。ライブもかっこよかったなぁ。何やったのかはあんまり覚えていないんだけど。

 

その後、WHERE YOU STANDを買った後、TRAVIS熱が冷めてしまい(このアルバムは良かったのだけど)、以降の作品を聴いていません。ピークはBoy With No Nameに収録されていたCloserだったかな。あれは良かった。

 

このアルバムはどれもいい曲なんだけど、あまりガツンと来るものがないんですよね、今聴くと。本当にどれもいい曲なんだけど。

 

人気のなかったODE TO J.SMITH(私は好き)でも1曲目のCHINESE BLUESはイントロでぞわぞわ来るぐらいかっこいいし、後々の方が1曲1曲のパワーがある気がする。それが演奏力なのかなんなのかは分からないけど。