ライブレポート日:2007.12.31(月)
SHAKE YOUR HIP TOUR
2007年の12月1日に横浜BLITZで行われたTRICERATOPSのライブレポートです。
↑入場前にこんなことがありました。
開演前は、ボーカルの和田唱さんのバースデーライブと言う事もあり、周囲からはそれに関する話し声が多かったです。
メンバー登場後、少しジャムってから1曲目Warpに入ります。
最初は和田さんの声のテンションが定まらない感じがしました。今日は喉の調子が悪いのかなと思いましたが、曲が進むにつれ調子がよくなっていって一安心。声のテンションが定まらなかったのは、WARPがまだライブに於いては未完成の代物であることに起因している気がしました(偉そうな言い方ですが)。
Believe the Lightへの繋がりのアレンジは鳥肌モノ。加えてメロでのコーラスワークは最高でした!
誕生日であることと、今の環境が起因して思うところがあったのか、和田さんのMCはいつもより長く、聴衆にメッセージを発する事で自分を納得させているように映りました。
トライセラのライブの魅力は楽しくなれる事だと思います。自分の内に溜めている不安や焦りを、一時的ながらも封印して心から楽しめるライブを堪能できるのです。
それは、和田さんのエンターティナー的性格であったり、お茶目の方向性は違えど、相性の良い、林さんとヨシフミさんのハートウォーミングな演奏があったりするからかも知れません。
それぞれの演奏技量は高いが、完璧ではない演奏。その「完璧でない」は彼らが求めている「生」であり、それが場所や時間によって違いがある「生きているもの」を見ることができるという魅力なのでしょう。
今回のライブで、ようやく林さんのリズムの取り方がカッコイイと思えるようになりました。独特な取り方してると思うんですよ。
ライブの時間はあっという間に過ぎてしまい、体感的には2時間も経っていなかったのですが、実時間では2時間40分近くに及んでいたようです。これには驚きました。
トライセラは「楽しい時間はあっという間」という言葉を改めて噛みしめさせてくれるバンドです。
考察
「演奏技術が高い」って書いてますけど、正直上手いのか下手なのかは分かりません。けれども、楽しいライブでした。
横浜BLITZはいいライブハウスだったと思うんですけどね。無くなったときは寂しかったなぁ。歩いて行ける距離にあるライブハウスだったんです(徒歩40分を「歩ける」と言えるのであれば)。無くなった当時は、その時住んでた部屋に住む意味の一つが無くなってしまったと感じました。
TRICERATOPSのライブはこの後、GRAPEVINEとのファーストアルバム再現ツアーまで行くことはありませんでした。レコード会社を移籍してからの楽曲が好きになれなかったことが大きな要因だと思います。ライブは変わらないと言われていたんだけど、わざわざ好きではない曲を聴きに行く気になれなかったんですよね。