結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

父が蕎麦を打ち始めて1年。蕎麦よりうどん派だったけど、蕎麦のほうが美味いと感じるようになった。

2005.12.21(水) 大学3年生

 

ほのぼの系とかしんみりするような家族ドラマを語るわけではないけれど。

 

 

父の蕎麦

父が蕎麦をうちはじめて一年は経過したのか。去年は年越し蕎麦をうっていたしな。

 

我が町は「蕎麦」が有名らしく「そばまつり」が開かれるほど力を入れているぐらい、蕎麦が名物のようです。

 

それが少なからず関係しているとは思いますが、父がなにかの企画で「そばうち無料体験」に行ったのです。それがとても楽しかったようで、ある日ホームセンターでそばうちセットを買ってきて蕎麦をうちはじめました。

 

最初の頃

はじめは散々でしたね。太さはバラバラだし、茹で途中で細かく切れちゃうし、正直おいしくなかった。そりゃ、まずいとはいえないので、「美味しい!」と言って泣く泣く食べていました。

 

始めた当初は頻繁に蕎麦をうっていましたから、毎日のように食卓に蕎麦が出てきてかなりうんざりしていました。僕は蕎麦があまり好きではなかったのもあって…。

 

上達を感じる

でも、作るたびに美味しくなってるのは分かるんです。そのうち、好きじゃないんだけど「美味しいかも」って感じてくるようになりました。

 

その頃になると「つゆ」も自分で作ってるんです。セットの包丁だとうまく切れないことが分かったのか、本格的な蕎麦包丁を買って麺を細く切れるようになったし。

 

年越し蕎麦

そして去年の年越しそばは究極の一品でした。冷やし天ぷら蕎麦をバイトから帰ってきて作ってもらったんですけど、麺のコシ・蕎麦の風味・つゆ…そのどれをとっても申し分なく、蕎麦ってこんなに美味しいものなんだと、感動しました。

 

現在

今ではもうプロ並み?なんではないでしょうか。そば粉を契約栽培していますし、とろろ蕎麦とか温かい蕎麦とか様々なバリエーションを試みていますし、定年後は蕎麦屋でもやるのかっ!?という勢いでして。

 

あ、そりゃあ息子ですから過大評価しているのかもしれませんが、あまり好きではなかった蕎麦を好きになるぐらいおいしかったことは事実です。

 

今年もおいしい年越し蕎麦を食べられることを期待しております。

 

父自慢 

だから「あなたの父の自慢はなんですか」と問われたら、僕はこう答えます。

  

文部科学大臣賞をとったことですと。

 

その1年後

今年は市町村合併により微妙に名称が変わりましたが、先日からそばまつり開催しております。3連休、道が混むだろうなぁ。。

 

はてさて、先日。父がそば祭りに行き2000円分(4店分)食べてきたようです。研究もかねて?

 

そのついでにそば粉も購入したようで、本日のお昼はその粉を使って父がうった蕎麦をいただきました。いやー、すごく美味しかったです。

 

父、食して一言。

そば粉がよかったんだ!!

(してやったりの顔で 笑)

 

そばまつりで食べてみて、「どうしてこんなにもちもちとしたそばがつくれるのだろう?」と疑問に思ったそうです。

 

「やっぱりそばで店出してる人は違うんだなぁ」と考えたようなのですが、自分で作ってみて答えが出たようです。

 

「腕のせいじゃない、そば粉のせいだ!」

 

父の得意そうな顔に思わず笑ってしまいましたとさ。

 

考察

社会人になってからは帰省するたびに作ってくれました。父の蕎麦を食べることが規制の目的みたいになっているような気もします。結婚してからは妻も蕎麦が食べられることを楽しみにしているようです。

 

妻を紹介しに実家に帰ったときにも蕎麦を打ってくれました。以来、妻もうどん派から蕎麦派に変わったようです。蕎麦とはこんなに美味しかったものなのかと。

 

子どもが蕎麦のアレルギーがなく、食べられるようになったら、喜んで作ってくれそうです。「じいじの蕎麦がいい!」とか言い始めたら嬉しいな。