結婚することも育休をとることも夢にも思わなかったあの頃

大学時代に書いていたブログ記事をリマスター及び考察しながら載せていこうと思います。恥ずかしい思い出や今より稚拙な表現等ございますが、ご容赦ください。

就職活動記~万全の状態のはずがどんでん返しをくらう~

2006.3.17(金) 大学3年生

起床

朝、4時半に起床しました。大変素敵な目覚めでした。お茶を飲みながら新聞を読むと、内容が頭に面白いように入ってくきました。

今日のオレはオソロシイホド冴えている…

そう確信しました。


今日は1時半から会社説明会を予約していました。9時に家を出ると一時間早く着く予定です。準備は昨日の内に整えて万端でしたし、忘れ物もありません、電車の中で読む本も用意していましたから退屈することもありません。携帯食料も用意済み。心配事ナシ!


今日もさわやかに頑張ろう♪とルンルン気分で家を出発気分でしました。

電車の中で

本を読みながら「今日の説明会はどんな質問しようかなぁ」と考えつつ、本を読みつつ電車で品川まで向かいました。「今日は全てが順調だ。素晴らしい」と思っていたら、電車が突然止まりました。

え?(・・;)

アナウンス「停止信号が点灯したため、電車を停車いたしました。」
僕「なんだなんだ(ーー;)!?」
アナウンス「ただいま強風のため、○○~××間で運行を中止しております。次の駅にて、発車許可が出るのを待ちます。お客様にはご迷惑をお掛けします。」
僕「マジッスカ…?」

それでも、一時間余裕があるからなんとかなるだろうと思っていました。そのために早く出たわけですし、今日は調子がいいから問題ないはず!

しかし、動かないのです。30分経ってもいっこうに動く気配なし。ひとまず遅れそうだということを会社に電話で連絡しました。就活にはトラブルがつきものです。この行動に「自分も落ち着いたものだ「」とひとりで感心いたしました。

説明会に行けなくなる

12時、途中の駅までしか運転しないことが決定するアナウンスが入りました。運転が再開されても徐行運転で運行するということで、説明会にはとうてい間に合わないことが判明します…。悲しい…。

この悲しみのやり場を探すため、停車していた駅で降りることにしました。お腹もすいていたし、昼食を摂ろうと…。

駅で払い戻しをしてもらい1時に電車遅延により説明会に間に合わない旨を会社に連絡いたしました。会社の人は丁寧に対応下さり、別日程で説明会に参加させてもらうことになりました。

何にも心配すべき事がない完璧な日には、こんな事が起きちゃうんですねぇ。今日はお金払って電車の中でスーツ着て本読んでただけになっちゃいましたね。万全な状態だったのに。でも、ショックを受けるわけでなく「(出費は痛いけど)本読み進められたから、いいか!」と切り替えて、家に帰る電車に乗ったら、踏切の故障で待たされました…。

とことん電車運の無い日でありますなぁ…。

帰り道

帰りの電車はださい中高生がたくさん乗ってきて(今迷彩パンツはやってるんですか?1組ペアルックしてました)、話し声とかなまりっぷりに「うぜー」と思いながら、蔑みながら(←さいてー)乗ってました。


でも、悪いことばかりではなかったのです。

駅から家に帰る道の横断歩道の真ん中で、子供にお菓子をもらいました。信号待ちをしていたときに、小学校低学年~中学年?の男の子が道路の向かい側にクッキーの缶を嬉しそうに抱えて横断歩道の前にやってきました。彼は僕の方を見て、嬉しそうな表情を浮かべているので微笑み返しました。

すると、彼は缶の上蓋を取り、その上に中に入っているクッキーを一つ乗せました。僕が表情で「どうしたの?」と訴えかけると彼はクッキーをもう一つ乗せました。僕が表情でくれるの?と訴えかけると、彼はクッキーをまた一つ乗せました。


信号が青になり、彼と僕は横断歩道を渡ります。彼は嬉しそうにこちらに向かってきて

「どうぞ」

と缶の上蓋に乗っけたクッキーを差し出してきました。僕は「ありがとう」と言い、クッキーを受け取りました。彼は嬉しそうに

「いえいえ」

と言いました。道路を渡り終え、軽く会釈すると彼は微笑み返してくれました。

こんな日もあるよね。

考察

こんなこともあったんですね。なかなか贅沢な時間の使い方だったなあとしみじみ思います。今なら止まった途中駅で散歩したり遊んだりして帰るのでしょうが、リクルートスーツだし、履きなれない靴だし、帰りたくて仕方がなかったのでしょう。

帰り道の男の子は不思議なお話でしたね。全く思い出せないけど、これで嘘を書く必要がないから実際にあったことなのでしょう。そのクッキーをどうしたのかも覚えていません。