2009.10.25 社会人3年目
辛いのが苦手である。小学生の頃は辛いものが食べられず、家でカレーを作るときには、甘口と辛口が別々の鍋で作られていた。(親と弟は辛口、僕と妹は甘口。)
中学2年生ぐらいでなんとか辛いものも食べられるようになり、我が家のカレー鍋は1個で済むようになったが、未だに唐辛子系の辛さは克服できないでいる。
麻婆豆腐の素を買う
先日、無性に麻婆豆腐が食べたくなり、帰宅途中にスーパーに寄り、中華料理の素コーナーへ足を運んだ。
いつも購入している、丸美屋の麻婆豆腐の素の中辛が置いていないことに愕然とした。あるのは甘口と辛口のみである。
丸美屋の麻婆豆腐は『丸美屋の麻婆豆腐』という料理なんだろうなと思っている。
別の種類の麻婆豆腐の素・中辛はあるのだが、少々高い。
甘口はさすがに甘すぎて美味しく感じられないだろうし、辛口は想定以上に辛かったら気分が沈むし、かといって高いものを買うのもどうかと…。と、思案しながら店内を彷徨うこと十数分。意を決して辛口を手に取り、レジに並ぶことにした。
調理
帰宅し、早速調理に取り掛かる。煌々と存在を主張する辛口に心が臆したのか、少々水分を多めにして作ってしまった。麻婆豆腐というより、辛口豆腐スープといった風体になってしまった。
仕方が無いので、卵を加えてスープとして食すことにし、もう一品を拵えることにした。
さて、味はというと、水で薄まったせいなのか、卵でまろやかになったからなのか、もともとたいして辛くないせいなのか、そこまでの辛さを感じなかった。
辛さの真相は、もう一回分に託すことにする。
まあ、麻婆豆腐はもともと味が濃いものなので、スープにしても十分美味しかったゆえ、別段困りはしなかったのだが、なんだか臆して損した気分である。
考察
今では自家製唐辛子味噌で麻婆豆腐を作ったり、そこそこ辛いカレー粉を駆使して毎週のようにカレーを作ったりしているなんて言ったら、当時の私は驚くのではないでしょうか?
手作り味噌唐辛子で作った、味噌ペペロンチーノが美味しかった話。
辛いものが大丈夫になったきっかけは、おそらく景徳鎮の麻婆豆腐なんだと思います。頭のてっぺんから汗が噴き出るぐらい辛いのに、あとをひくぐらい美味しかったのです。辛いのに食べるというのはこういうことなんだ…。と感嘆した出来事でした。