レビュー日:2007.10.14
作家、重松時子の死から4年後。時子の死に遭遇したメンバーは時子の死の真相についての憶測を巡らす。
恩田陸原作。原作の感想はコチラ
すごく雰囲気があるよね。こういうの。ミステリーミステリー感。
あんまり、好きな雰囲気じゃないんだけどね。恐くて(笑)狂気が渦巻いてるから。
物語自体が面白いので、その面白さが映像でも壊れないかなー?とおそるおそる見ていたんですけど。見事なキャストでしたね。ハマリ役。それも恐くて(笑)
でも、本読んでおかないと、結構難しい話だったかなぁと思いました。
冒頭部分以外女性しか出てこない物語で、女性が集まったときの会話がまた恐くて…(笑)
ああも切り替えてやってけるものなのかなぁと。客観的にしか知り得ないことなので、実際はどうだか分かりませんが。
最後の方で時子が小説に答えなんてない、余韻が残ればいいみたいなことを言っていましたが、それは恩田さん自身の言葉なんだろうなぁと思いました。
原作では各キャラクターにおそらく恩田さんの要素が散りばめられてるんですけど、映画では時子にそれの大きさを感じましたね。
意図的かどうかは分かりませんが、原作の要素が色濃く出た作品だと思います。
物語や謎はもの凄く面白いので、ミステリーを欲している方にオススメします。
考察
恩田さんにしてはしっかりと「収まった」作品だったので、原作も映画も楽しめました。登場人物が女性ばかりなのでその「怖さ」が印象的な作品だったと記憶しています。