レビュー日:2007.4.30
クリムゾンキングの宮殿
プログレの代表格「キング・クリムゾン」の有名すぎるデビュー作品。誰もがこのアルバムジャケットを一度はみたことがあるはず。
再発版が「オリジナル・マスターを使用した脅威の音質」って謳ってるからむっちゃくっちゃ気になるんですけど。たいしたことは無かった。
かつてはピンク・フロイド>キング・クリムゾンだったのだが、今はどっちも好きだ。結構ハードな方に傾倒してきたということかな。
恐いアルバムジャケットと「(邦題)21世紀の精神分裂者」というなんかヤバそうなタイトルからはじまるこの世界には当初、近づきたくないオーラが漂っていた。
レンタルショップで勢い込んで借りてみたんだけど、借りた当初は音が古いし、無駄にハードな感じだし、歌がないし、なんかいや(難解&嫌)という感想だった。
しかし、最初に聴いたときから年月が経ち、「そういえばアレは、どんなんだったっけ?」と思い出し、このアルバムを再び手に取ったときから変化が始まりました。2度目に聴き直したときは「あ、そんなに悪くないんじゃない。」と思えたのです。そこから徐々に好きになっていくとはこの時ですら思いませんでしたけど。
とにかく、今は大好きなのです。誰か~、リマスター版買って頂戴。
考察
アルバムとしては今でもたいして好きではありません。Epitaphは演歌だし、Moon Childは無駄に長いだけだし。よく考えて見ると、ウタモノが多いアルバムなのかもしれません。これはグレッグ・レイクがいたからなのかな?
ただ、現在活動中のキングクリムゾンアレンジは鳥肌モノです。それでもEpitaphは演歌だと思うけど…。「21世紀~」は別物といっていいくらいトーンが違うし、「In the Court of King Crimson」は壮大さが桁違いだし。
唯一好きなのは「Talk to the Wind」なのですが、これは現体制版は聴いたことがないです。そもそもやってるのかな。Cadense and Cascadeもよかったんだけど、Talk to the Wind の方が聴きたかったです。
「名盤」と言われているのは間違いないのでしょうが、私はそこまで思い入れのあるアルバムではありません。それぐらい、現在進行形のキングクリムゾンに夢中なわけです。といいつつ、今はYES feat ARWの動向が気になっている…。