度々このブログに登場していた友人O。彼は諸事情あってダウンしていたのですが、先日LINEに連絡があり、嬉しい報告をしてくれました。その日私は仕事のストレスで疲れ切っていたのですが、一気に疲れが吹き飛ぶほどのインパクトでした。喜びのあまりなかなか寝つけず、翌朝寝坊して朝食を食べる時間が作れなかったほどです。
ああ、本当に良かった。なんとも言葉にならず、「本当に良かった」という言葉の類しか返せなかったのですが、彼に私の喜びが伝わったでしょうか?
友人Oの話
大学で初めて会話を交わしたのが友人Oでした。入学後の説明会的なものに出た後、人見知りゆえ校舎をあてどなくうろついていたときに話かけられたのです。話しかけられたときはまさか同じ学科だとは思わず、驚いたことを覚えています。
ただ、その時は短い間だけの付き合いになる予感がしていました。どの学校でも、最初に言葉を交わした人ってその後話さなくことが殆どだったもので、彼もそうなんだろうと思っていたのです。
だからまさか社会に出て10年以上経っても親交があるなんて、夢にも思わなかったのです。
友人Oの趣味
友人Oは見た目によらず(ある意味見た目通り?)、割と活発な方でした。オトナムケ絵本が大好きで、よく立ち読みをしていたのが印象的でした。
その後、彼は「なんで見たいのかは分からない。ただ、俺の趣味なんだろうな。そういう人なんだよ、俺は。」と詩的なことを言っていたのには苦笑いせざるを得ませんでした。
友人Oとの絆
私は大学時代、彼のことを少々嘲っていた部分があります。服のセンスがダサい、フットワークは重い、予定調和でないとテンパる、なんだかよくわからない理屈で怒るなど彼の悪口を挙げだしたらキリがなかったほどです。
そこまでボロクソに言っておいて、フォローするのもアレなんですけど、彼は私が思っていたよりも遥かに大人だったんです。30を過ぎた今になってあの時の彼の気持ちが漸く私にも分かるようになった気がするんです。
大学時代、分かり合えなかった私たちの唯一の絆は、友人の家でスリーピングリヴァースをしたことでした。これにより我々はネゲーロブラザーズと呼ばれることになったのです。
友人Oとの別れ
大学卒業後、友人Oは大学のあった県で就職をしますが、数年後に地元に帰り、家業の手伝いをすることになります。
大学時代から付き合っていた相手との別れ(親の見解の相違)、腐った職場のやる気のない人間たちの鬱陶しさ、お店で遊んだ時にもらった肝炎などが彼を苦しめたのでしょう。
もしあの時かれが幸せを掴めていたら…。彼の人生を狂わせた出来事が大学卒業から数年の間に起こったであろうことは想像に難くないことです。
友人Oと仲良くなる
友人Oが地元に帰った後、私は彼の存在の大きさに気づき、彼をリスペクトし始めることになるのです。
彼を連休中ずっと家に泊めたり、彼と二人でディズニーシーを回ったり、彼の地元の結婚式に参列したり…と、彼との思い出は毎日のように顔を合わせた大学時代より、滅多に合わなくなった大学卒業後の方が色濃く残っているのです。
おわりに
もう二度と会えないのではないかと思っていた友人の復活により、希望を持つことができた2020年。彼との歴史に新たな一ページを刻むような出来事が起きるのでしょうか?
まずは彼の子どもが無事生まれてくることを願うばかりです。